金谷拓実「目標はメジャー優勝」 松山英樹、代表コーチも“世界一”祝福
日本人史上初めてアマチュア世界一の称号「マーク・マコーマックメダル」を獲得した金谷拓実が、日本ゴルフ協会(JGA)を通じて「このような名誉ある賞を受賞できて、とても嬉しく、興奮しています」と喜びの言葉を寄せた。
昨年8月に世界アマチュアランキング1位に立った金谷は、9日付の同ランクでもその座を守り、快挙を遂げた。「この2年間、世界アマチュアゴルフランキングでナンバーワンになることを目指してやってきたので、それが達成できたことを誇りに思います。また、日々のトレーニングや海外での試合において、私を支えてくれた方々に感謝しています」と周囲のサポートに感謝。「次の目標は、海外メジャーで優勝することです。そして、延期になった東京五輪へ出場する可能性も少しだけですが残っています。自分が出来る全力を尽くしてこれからも頑張っていきたいです」と今後のステップアップに意欲を見せた。
金谷以前に日本人で同ランキング1位に立った松山英樹は「日本選手初のマコーマックメダル受賞、おめでとう。東北福祉大学、JGAナショナルチームの後輩である金谷選手が名誉あるマコーマック賞を受賞したことを喜ばしく、また嬉しく思います」と祝福。
自身はプロ転向初年度に米ツアーに参戦。「金谷君とは、近い将来、自分と同じプロフェッショナルゴルファーとして活動することになるかと思います。同じフィールドで戦える日を心待ちにしているとともに、ライバルとしてお互いが切磋琢磨し、日本人プロゴルファーが世界で戦えることを、ともに証明していければと思います。金谷君には、この賞に恥じぬよう、これからも精進を重ねてくれることを期待していますし、彼ならそれを続けられると信じています」と述べた。
ジュニア時代にナショナルチームの常連選手となった金谷は、ヘッドコーチを務めるガレス・ジョーンズ氏のもとで大きく成長した。恩師も「この直近12カ月、世界アマチュアゴルフランキング1位を維持し続けましたね。この数年、あなたの努力は並外れたものでした」と讃えた。
「金谷選手は、チームメンバーの手本となり、ゴルフコース上のパフォーマンス、そしてコースの外での振る舞いが、素晴らしかったです。あなたが残してくれたこと、そして、チームを引っ張ってくれたことを、とても誇りに思います。今後も、貴方のプレーを見るのが楽しみです。これからのゴルフ人生も、素晴らしいものになることを願っています。とても興奮するものになると思います。たくさんの素敵な思い出を、私たちに届けてくれました。それを続けてくれると信じています」。日本のゴルフ界に大きな足跡を残した22歳の将来に希望をのせた。