女子は東北が5連覇を達成! 男子は鹿島学園が連覇を逃す波乱!
石川遼選手(杉並学院高)を始め、全国各地の予選を勝ち抜いた高校生ゴルファーが集う「全国高等学校ゴルフ選手権大会」団体戦の最終日が8月7日(火)、高知県の土佐カントリークラブで行われた。団体戦は2日間で競われ、各校4人のプレーヤーのうち上位3人の合計ストロークで順位を決する。
男子の部では、初日を終えて「205」ストロークで2位に2打差をつけていた鹿島学園(茨城)の4連覇に大きな注目が集まっていた。しかし、「世界ジュニア選手権」のメンバーでもあり、初日にチームトップの「67」をマークして首位発進の原動力となっていた前粟蔵俊太選手が、この日は「72」とブレーキ。他のプレーヤー達も伸び悩み、最終的にこの日「218」、トータル「423」ストロークで2位に終わった。
代わって勢いに乗ったのが、鹿島学園から4打差の3位タイからスタートした水城(茨城)だ。岡田勝麻選手と近藤孝宣選手が共に「69」をマークするなど、上位3人が安定したプレーを見せてこの日「212」。トータル「421」ストロークとし、嬉しい逆転優勝を果たした。注目の杉並学院(東京)は、キャプテンの薗田峻輔選手が連日の「66」をマークしてチームを鼓舞するも、石川遼選手が「73」とスコアを崩して波に乗り切れず、この日「215」どまり。トータル「427」ストロークで7位に終わっている。
接戦が続いた男子の部に対し、女子の部では大会5連覇を狙う東北(宮城)の強さが際立った。2位に2打差の首位からスタートした東北は、JGAのナショナルメンバーでもある森桜子選手がチームトップとなる「71」をマークするなどチームを牽引する。この日「219」、2位に6打差をつけるトータル「435」ストロークとし、余裕の逃げ切り勝利。プロゴルファーとして活躍する宮里藍や有村智恵らを輩出している名門高が、見事に団体戦大会5連覇を達成した。
トータル「441」ストロークの2位には、今年の「日本女子アマチュアゴルフ選手権」で2位に輝いた酒井美紀選手が在籍する東日本国際大附昌平(福島)。酒井選手は「70」をマークする健闘を見せるも、東北との差を縮めることはできなかった。また、「中国女子アマチュアゴルフ選手権」で3連覇、プロトーナメントでもローアマ獲得の実績を持つ作陽(岡山)の藤本麻子選手は、この日ただ一人の60台となる「69」をマーク。団体戦では7位に終わったが、見事なプレーで存在感を示した。
この後、大会は個人戦へと以降。明日8日(水)は公式練習日に割り当てられ、本選は9日(木)より2日間に渡り行われる。