荒木優奈は値千金の上がり3ホール2バーディ「プレーできることに価値がある」

◇女子アマチュア◇オーガスタナショナル女子アマチュア 2日目（30日）◇チャンピオンズリトリート（ジョージア州）◇6410yd（パー72）

初日に日本勢最上位の13位と好スタートを切った荒木優奈（宮崎・日章学園高）だったが、スタートから5ホールで2ボギーが先行した。

カットライン上に後退し、「切り替えてやらないとダメだ」と腹をくくった。ひと筋違いで外れるシーンの連続だったグリーン上で一瞬イライラしても、すぐに持ち直すことを意識。「きのうより気持ちの切り替え、気の持ち方がうまくできた」と振り返るように、ズルズルと行くことはなかった。

流れを変えるきっかけは思わぬ形で訪れた。大きな右ドッグレッグの後半16番、ミスした1Wショットが結果としてショートカットになり、残り130ydほどのチャンスが到来。セカンドを2mに絡めて初のバーディを奪うと、最終18番（パー5）も右手前から寄せて上がり3ホールで2つ目のバーディとした。

「朝起きたら、お父さんが早起きしてテレビで見ている」という家の中のひとコマが、荒木にとって「マスターズ」の原風景。その夢舞台を目前に控えたオーガスタナショナルGCで試合をすることができる。「プレーできることに価値がある。それがすごくうれしいです」と心からの喜びがにじんだ。（ジョージア州エバンス／亀山泰宏）