2020年 AIG女子オープン(全英女子)

渋野日向子の連覇なるか リニューアルの「全英女子」に日本勢7人参戦

2020/08/18 07:01
トロフィーにキスをする渋野日向子

◇メジャー第1戦◇AIG女子オープン(全英女子オープン) 事前情報◇ロイヤルトゥルーンGC(スコットランド)◇6649yd(パー71)

渋野日向子が歴史的優勝を飾ってから一年が経った。2001年にメジャーに昇格した大会は今年、「AIG女子オープン」(旧AIG全英女子オープン)としてリニューアル。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、スケジュールに大幅な変更があったシーズンのメジャー初戦として世界中のトッププレイヤーを集める。

スコットランド南西部、過去9回男子メジャーの舞台となったロイヤルトゥルーンGCオールドコースでの大会開催は初めて。アーノルド・パーマー(1962年)、トム・ワトソン(82年)ら名手が「全英オープン」で優勝し、直近16年大会ではヘンリック・ステンソン(スウェーデン)とフィル・ミケルソンが激闘を繰り広げた。

縦長の小さなグリーンから、“ポステージスタンプ(郵便切手)”の愛称を持つ8番(パー3)がシグニチャーホール。前年のウォーバーンGC(イングランド)の林間コースからは一変、クライド湾に面した正真正銘の英国リンクスでの争いになる。渋野はスポット参戦した前週の「ASIスコットランド女子オープン」でカットラインに遠く及ばず予選落ち。経験の吸収力と修正に期待がかかる。

その“前哨戦”を12位で終えた畑岡奈紗は、待望のメジャー優勝を期してティオフする。同じく米女子ツアーを主戦場にする河本結はメジャー初参戦。野村敏京も滑り込みで出場権を獲得した。日本ツアーからは渋野のほか、上田桃子勝みなみ稲見萌寧が渡英した。

シーズン再開から今大会は4試合目となる。直近3戦を優勝、優勝、5位と好調の世界ランク2位、ダニエル・カンはメジャー2勝目を狙う。カンに次ぐランキング上位者ではネリー・コルダブルック・ヘンダーソン(カナダ)、ミンジー・リー(オーストラリア)、レキシー・トンプソンらが無観客試合とあっても視線を多く集めそうだ。

一方で米ツアーを席巻してきた韓国勢のエントリーは朴仁妃チョン・インジら7人にとどまった。コロナ禍で世界ランク1位のコ・ジンヨンパク・ソンヒョンキム・セヨンらは感染拡大の影響を懸念して欠場する。

<主な出場予定選手>
渋野日向子セリーヌ・ブティエカルロタ・シガンダチョン・インジ畑岡奈紗ブルック・ヘンダーソン稲見萌寧アリヤ・ジュタヌガンダニエル・カン勝みなみ河本結キム・インキョンリディア・コージェシカ・コルダネリー・コルダイ・ミヒャンミンジー・リーステーシー・ルイス野村敏京朴仁妃マデレーネ・サーストレムレキシー・トンプソン上田桃子

畑岡奈紗は前哨戦を12位で終えてメジャーへ( Mark Runnacles/Getty Images)

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