2007年 レクサスカップ

上原彩子、勝利に貢献!アジアチームが世界選抜を撃破!

2007/12/09 20:08
チームの勝利に大きく貢献した上原彩子(写真右)

快晴の西オーストラリア州・パースで、「レクサスカップ」最終日のプレーが行われた。気温も28度と上昇し、風が時折強く吹き抜けるコンディション。最終日はチームアジアとチームインターナショナル、それぞれが1対1ずつで戦う2サム・マッチプレーでの対戦となる。前日、ノルウェーのスーザン・ペターセンが12番終了後腰痛のため棄権し、今日はアジアチームもキャプテンの朴セリがプレーしないことで、11人対11人の戦いとなった。

日本からただ一人出場の上原彩子は、スコットランドのベテラン、カトリーナ・マシューとの対戦。初日の4サムでも対戦している相手だが、その日マシュー・ソレンスタム組を相手に勝利を挙げた時のキャリングボード要員ボランティア・リアンちゃん(17歳)が今日も上原組の担当となっただけに、幸運の予感が…。そのせいではないだろうがマシューは序盤ショットが安定せず、1番、2番と連続でバンカーにつかまる。しかしそこからしぶとくパーを拾ってくるプレーに、上原も堅実なパープレーで対抗する。スコアが動いたのは3番。またもやバンカーにつかまったマシューがついにボギーを叩き、上原の1アップとなった。

しかし直後の4番パー3でティショットが左ラフにつかまった上原はボギーを叩き、たちまちオールスクエアに戻されると、6番ではパターを引っ掛け再びボギー。7番パー3ではマシューのティショットがピン手前1mについてあっという間に2ダウンとなった。

その後1ホールずつ取り合い迎えた11番、マシューが1.5mのパーパットを外し、上原は1ダウンまでスコアを戻す。前日もバーディを奪った12番では着実にレイアップし、ピンの右1.5mにつけるとこれを沈めて勝負を振り出しに戻した。

14番ではティショットを大きく左に曲げてしまった上原だったが、フェアウェイ絶好の位置からに見えたマシューの2打目が、木を直撃して真下に落ちる不運もあって、両者ボギーの引き分け。運も味方につけた上原が16番パー3でも着実にパーセーブすると、ティショットを大きく左にオーバーしたマシューがボギーを叩き、ついに終盤でアップを奪う。最終18番、このホール引き分けでも上原の勝利だったが、下りスライスの難しい2mのパーパットを外し、最終スコアはオールスクエア、引き分けとなった。しかし3日間で合計2ポイントを挙げる活躍に、チームメイトからも大きな喝采を浴びていた。チーム戦の最終スコアは15対9。昨年は1ポイント差で勝利したチームアジアが、今年は圧勝で連覇を達成している。

上原彩子インタビュー

「マシューもいいゴルフをするし、アメリカツアーで鍛えられているからあれだけのプレーが出来るんでしょうね。昨日に比べて風は強かったです。朝の練習から風を意識して、ドローボールとノーマルボールの曲がり方を研究していました。だから、風でのミスはほとんどなかったですね」

(Q.スタート前に朴セリに話かけられたことについて)
「『とにかく楽しんで』と『リラックスして』ということを言われました。自分ではまさかスタートホールに朴セリ選手がきてくれているとは思わなかったので驚いたけど、彼女のパワーを貰って頑張ろうと思いました」

「世界のトッププレーヤーたちと一緒にプレーして、やはり技術面、精神面、そして我慢強さがすごいなと思いました。どの選手も粘って粘って試合をしている。やはり自分もそういう選手になるために、色々な面で練習していきたいと思いました」

「また来年も是非参戦したいですね。来年には、アニカとラウンドしても全然緊張しない選手になって戻ってきたいと思います(笑)」

地元メディアのインタビューに英語で対応する上原彩子
バナナで栄養補給を摂る上原彩子。姉よしのさんとのコンビは海外でも好調!
勝利の女神!?ボードを持ってくれたリアンちゃん
勝利の喜びを選手全員にで分かち合うチームアジア

2007年 レクサスカップ