2007年 全米女子オープン

C.カーがメジャー初タイトルを獲得! 宮里藍は10位タイフィニッシュ!

2007/07/02 20:46
L.オチョアを振り切り、メジャー初優勝を果たしたクリスティ・カー

ノースカロライナ州のパインニードルスロッジ&GCで開催されている、海外女子ツアーのメジャー第3戦「全米女子オープン」の最終日。連日サスペンデッドとなっている影響で、宮里藍大山志保横峯さくらの3人は第3ラウンドの残りと最終ラウンドをプレーした。

通算1アンダーの暫定7位タイで12番からスタートした大山は、第3ラウンドの残り7ホールでスコアを3つ落としてしまう。最終ラウンドに入ってもリズムを取り戻せず、15番でダブルボギーを叩くなど「75」。通算6オーバーの22位タイでホールアウトした。また、横峯さくらも第3ラウンドの残り5 ホールで1つスコアを落とすと、最終ラウンドに入るとボギーが先行する苦しい展開。結局「73」とし、大山と同じ通算6オーバーの22位タイで終了。共に 20位以内に与えられる来年度の大会のシード権には、惜しくも届かなかった。

また、第3ラウンドを4ホール残した時点で通算4オーバーの27位タイだった宮里藍は、9番ホールでボギーを叩いてしまい、通算5オーバーで最終ラウンドへ。13番までで4つスコアを伸ばす快調なプレーを続け順位を大きく上げていたが、14番、18番でボギー。それでも今週初の60台となる「69」をマーク、通算3オーバーの10位タイフィニッシュ。来年の出場権を見事に獲得した。

ビッグタイトルを手にしたのは、通算5アンダーまでスコアを伸ばしたクリスティ・カー。悲願だったメジャー初タイトルを獲得し、節目となる通算10勝目は最も記憶に残る勝利となった。米国人プレーヤーのタイトル獲得は2004年大会のメグ・マローン以来で、18番グリーンはギャラリーの大きな歓声が響き渡った。

また、2打差の通算3アンダー2位タイには、アンジェラ・パーク(ブラジル)とロレーナ・オチョア(メキシコ)。オチョアは勝負のバックナインでスコアを1つ落とすなどし、メジャー初タイトル獲得は再び夢に消えてしまった。通算2アンダーの4位タイには、朴セリ(韓国)とI-B.パークが続いている。

メインスタンドへ向けて打ち下ろす18番の第2打を放つ宮里藍
7番ボギーの後、すぐに8番でバーディを取り返し、気迫のガッツポーズを見せた大山志保
「スイングして障害物に当たるなら、ドロップゾーンを使いなさい」。英語の指示を一生懸命に聞く横峯さくら
第3ラウンドを「69」で回ったモーガン・プレッセルが、メジャー2勝目へ向け優勝争いに加わった
第3ラウンドの18番をバーディで締め括り、力強いガッツポーズを見せたフリエタ・グラナダ
最終日にスコアを伸ばせるのが、LPGAを通年で戦う宮里藍の強さだろう
第3ラウンドを一緒に回った大山志保とロレーナ・オチョア。「ロレーナは人間的にも尊敬できる」と大山
5番のグリーンへ向かう横峯さくらの組。全米女子オープンとあり、多くのギャラリーが詰め掛けた
最終ラウンドで崩れたモーガン・プレッセル。18番のアプローチを反対側のバンカーに入れ、うなだれる
どんなポジションにいても、笑顔が絶えない宮里藍
クリスティ・カーと1打差で迎えた17番。オチョアはティショットをバンカーに入れ痛恨のボギーを叩いた
4日間を共に戦ったキャディのポールと大山志保
3番パー3、ティショットのイメージを高める宮里藍。ピンに絡めてバーディを奪った
2位として一緒に表彰されたロレーナ・オチョアとアンジェラ・パーク
ウィニングパットを沈めたクリスティ・カーは、しばしその場にうずくまった
最終日は7時30分に再開。ホールアウトするときも、まだ朝日がまぶしかった
記者達に囲まれても、大山の涙は止まらない。この悔しさをバネにしたい

2007年 全米女子オープン