2016年 全米女子オープン

野村敏京8位 渡邉彩香20位で最終日へ 女王コーが首位浮上

2016/07/10 08:05
大会最年少優勝へ最終日を首位で迎えるリディア・コー

◇海外女子メジャー◇全米女子オープン 3日目◇コーデバルGC(カリフォルニア州)◇6752yd(パー72)

世界ランク女王が大舞台でじわり浮上した。初日の52位からの巻き返しで4位から出たリディア・コー(ニュージーランド)が3バーディ、1ボギーの「70」でプレーして通算7アンダーとし、単独首位に抜け出した。4月の「ANAインスピレーション」に続く今季メジャー2勝目に前進した。

またしても新たなレコードへの挑戦だ。最終18番(パー5)で5mのバーディパットを沈めてトップの座を奪ったコー。昨年の「ザ・エビアン選手権」でメジャー最年少優勝を飾ったが、19歳2カ月16日で迎えるあすの最終日は、2008年の朴仁妃(韓国)が達成した大会最年少優勝記録(19歳11カ月と17日)を塗り替えるチャンスがある。この快挙が達成されると、1870年にヤング・トム・モリスが19歳4カ月25日で成し遂げた「メジャー通算3勝」の男女を通じた最年少記録も樹立する。

2週前の「NW アーカンソー選手権」でも優勝し、世界ランクトップをひた走る。逃げ切りを図りたい18ホールを前にした心境を問われても「一晩中パーティをしてコースに向かうだけよ(笑)。というのはウソで、普段のルーティンをこなすことが一番大事」と話した。「初日だろうが、2日目だろうが、3日目、予備日の前であっても同じ。いつものようによく寝て、特別な物も食べない。ママの料理を食べるだけ」。6月のメジャー「KPMG女子PGA選手権」ではブルック・ヘンダーソン(カナダ)に逆転負けを喫したが、轍を踏むつもりはない。

通算6アンダーの2位にチ・ウンヒパク・ソンヒョンの韓国勢2人。通算5アンダーの4位にブリタニー・ラングエイミー・ヤン(韓国)の2人が続く。

4人が決勝ラウンドに進出した日本勢では、野村敏京が2バーディ、5ボギーの「75」とスコアを落として、通算2アンダーの8位に後退。逆転でのリオデジャネイロ五輪出場に望みをつないだ渡邉彩香は、3バーディ、2ボギーの「71」でアンダーパーをマークして、通算イーブンパーの20位に順位を上げた。

38位から出た横峯さくらは4バーディ、1ボギー2ダブルボギーので「73」でプレーして、通算3オーバーの44位。カットライン上で予選通過を果たした原江里菜は、1バーディ、5ボギーの「76」として、通算8オーバーの66位で最終日を迎える。

【主な成績】
1/-7/L.コー
2T/-6/チ・ウンヒパク・ソンヒョン
4T/-5/B.ラングエイミー・ヤン
6/-4/A.スタンフォード
7/-3/D.カン
8T/-2/野村敏京A.ジュタヌガンS.ルイスG.ロペスK.タムリス、C.カー、イ・ミリム

20T/E/渡邉彩香
44T/+3/横峯さくら
66T/+8/原江里菜

4つのバーディが2つのダブルボギーで相殺。最終ホールではパーパットを決めてガッツポーズも寂しさが残った
そして最後はこの人が首位に躍り出た。明日の最終日の主役はやはりリディアか?
地面に穴を掘って棲むプレーリードッグ、警戒心が強い動物なのに、ゴルファーが近づいてもあまり逃げない
昨日予選落ちした松森と堀は、3日目の今日は野村・リディア・カンの組みに1日中ついて観戦した
Golf Say No TRUMP ヒラリー陣営かな?
6番のバーディはラフからパターで転がして入れた

2016年 全米女子オープン