有村好スタート!A.ムニョスが単独首位
◇米国女子◇HSBC女子チャンピオンズ 初日◇セントーサGC(シンガポール)◇6,600ヤード(パー72)
灼熱のシンガポールで幕を開けた初日、スペインのアサハラ・ムニョスが7バーディを奪い単独首位に立った。2打差の5アンダー2位タイにはステーシー・ルイス、ポルナノン・ファトラム(タイ)とユ・ソンヨン(韓国)、リゼット・サラス、カレン・ショディン(スウェーデン)の5人が集団を形成。
先週の「ホンダ LPGAタイランド」でも初日に9アンダーをマークして2日目まで首位をキープしたルイスも好スタート。今週は4日間上位で踏ん張れるか。大会3連覇を狙うヤニ・ツェン(台湾)は、最終18番パー5でイーグルを奪うなど4アンダーにまとめ、7位タイにつけている。
そして、今年から本格参戦を行う有村智恵がツアーデビュー。前半に3つのバーディを先行させると、後半15番、16番と連続ボギーをたたくが、最終18番パー5でこの日5つ目のバーディを奪取。3アンダーの11位タイで初ラウンドを終えた。
一方、宮里美香は1バーディ、1ボギーと2つのダブルボギーをたたき4オーバー58位タイ。上田桃子は4つのボギーとダブルボギーが1つ。バーディを奪えず6オーバー61位と大きく出遅れてしまった。
<ムニョス、得意のトップスタートから会心のプレー>
7バーディ、ノーボギーという内容で初日単独首位に立ったムニョス。「今日のカギになった」と好スコアの要因に挙げたのが、18ホール中15ホールでグリーンオンした高いパーオン率だ。「良いセカンドショットをたくさん打てたから、多くのチャンスを作ることができた」と会心のラウンドを振り返った。
また、「今日は風が少し難しかった」という状況を即座に把握し、練習ラウンドから変えたコースマネジメントも奏功。「練習ラウンドでは毎ホールドライバーを使っていたけど、今日はフェアウェイに置くことが重要だと思ったからあまり使わなかった。5ホールか6ホールで3番ウッドを使った」と、海風と、水絡みのハザードが多いシーサイドコース特有の罠を次々とくぐり抜けた。
この日は、宮里美香と同じトップスタートとなったムニョス。「これまで、私のベストとなっているツアーでの3ラウンドは、いずれもファーストタイムのスタート。待たなくていいし、グリーンもパーフェクト。とっても良かったわ」。相性の良いトップスタートから、颯爽と18ホールを駆け抜けた。