S.ペターソンが首位浮上! 美香7位、藍13位、横峯17位で決勝へ
◇海外女子メジャー第3戦◇全米女子オープン 2日目◇ブラックウォルフランチャンピオンコース(ウィスコンシン州)◇6,984ヤード(パー72)
着々と実力者たちが浮上を遂げ、首位争いはさらに熾烈を極める様相に。8位タイスタートのスーザン・ペターセン(ノルウェー)が4つ伸ばし、通算5アンダーで単独首位に浮上。通算4アンダーの2位タイにはクリスティ・カーと、この日のベストスコア「66」をマークして38位タイから急浮上したミッシェル・ウィが続いている。
8位タイスタートの宮里美香は1つ伸ばし、通算2アンダーの7位タイに浮上。一方、4位タイスタートの宮里藍は前半アウトからボギーが先行し、1バーディ、3ボギーの「74」。通算イーブンパーの13位タイに一歩後退した。横峯さくらは2つ伸ばし、前年覇者のリュー・ソヨン(韓国)らと並び通算1オーバーの17位タイで決勝ラウンドに進んでいる。
通算5オーバーまでが決勝ラウンドに進出。日本勢では、上田桃子と野村敏京は通算8オーバー、綾田紘子は通算10オーバー、中山三奈は通算11オーバー、馬場ゆかりは通算17オーバーに終わり、予選落ちを喫している。
<ウィ、今季自己ベストで2位タイへ浮上>
6年前の06年大会で3位タイに入ったミシェル・ウィだが、その後の5年間は予選落ち2回に棄権1回、10年大会は出場できずに、昨年の55位タイがベストリザルトという惨憺たるもの。今年に入っても、60台のスコアをマークしたのはわずかに1回。しかし、屈指の難易度を誇る全米女子オープン2日目、ウィは今季自己ベストとなる「66」をマークして、首位と1打差の2位タイへと浮上を果たした。
この日のフェアウェイキープは9回で、パーオンは11回。しかし、6番でのチップインと、23パットで奪ったバーディは7つを数え、ボギーはたった一つに抑えた。長年、パットを弱点として指摘されてきたウィだったが、今年初めにパターを通常の長さに戻し、名手として知られたメグ・マローンに師事して改善を図ってきた。「自信を持つことに努めた」とウィは言う。「いつ見てもストロークはいいし、完璧。だからそれを信頼することにした。私はパターがうまいし、私にはできる」。精神面を強化して、困難を乗り越えたという。
今年、スタンフォード大学を卒業して、現在はゴルフに専念できている。22歳のウィの活躍を過去の栄光と見る向きもあるが、本人はくじけてはいない。「私は自分を諦めたことはない。今日は、私が何をできるか思い出す良いきっかけになったでしょ」と不敵に笑った。