2012年 ウェグマンズLPGA選手権

朴セリ単独首位浮上!宮里美香が1打差2位タイで決勝ラウンドへ

2012/06/09 08:34
今年のコンディションは過去プレーした中で一番難しいという朴セリ。メジャー5勝の経験がものをいう。

◇米国女子◇ウェグマンズLPGA選手権(全米女子プロゴルフ選手権)2日目◇ローキャストヒルCC(ニューヨーク州)◇6534ヤード(パー72)

多くの選手がスコアメークに苦しむ中、メジャー通算5勝の朴セリ(韓国)が通算3アンダーの単独首位に浮上した。そしてこの日、3バーディ、3ボギー「72」で回った宮里美香が通算2アンダーで1打差の2位タイ。朴仁妃(韓国)、サンドラ・ガル(ドイツ)、ポーラ・クリーマーと並んでいる。

さらに1打差の1アンダー6位タイにスーザン・ペターセン(ノルウェー)、チェ・ナヨン(韓国)ら6選手。宮里藍は3バーディ、5ボギーの「74」で通算イーブンパーの12位タイに後退した。野村敏京は「77」と5ストローク落とし、通算7オーバー。連覇を狙うヤニ・ツェン(台湾)らと同じく64位タイで予選を通過した。

上田桃子は通算9オーバー85位タイ、金子絢香は通算16オーバーの135位タイで決勝ラウンド進出を逃した。

朴セリ、復帰戦で貫禄の首位浮上>
米国女子ツアーでの通算25勝は、韓国人として最多。1998年に韓国人として初めて、また史上最年少で全米女子オープンを制した姿をテレビで見た若い韓国選手たちが、彼女の背中を追いかけて、現在米ツアーを席巻している。すべては彼女から始まったと言っても過言ではない。ゴルフ殿堂入りを果たしているセリが、メジャートーナメントの大舞台で再び輝きを放っている。

リュー・ソヨン、ユ・ソンヨンという若手韓国人選手を引き連れてのラウンド。「スタート前から風が強く吹いていたので、難しいコンディションになるのは分かっていた。フェアウェイも絞られているので、キープするのは難しい。もしラフに入ったら、スマートに考えないといけない。時にはボギーが良いスコアということもある」。経験に裏打ちされた落ち着きで、3バーディ2ボギーの「71」。通算3アンダーとして単独首位に立っている。

韓国ゴルフ界のパイオニアとして、後輩たちへの助言も厭(いと)わない。「(若い)彼女たちは毎日練習して、月曜日から日曜日までゴルフのことを考えている。いつも同じことをやっていたら、燃え尽きてしまうかもしれない。だから、どういう打ち方をしろとか、このライはこうやって打つとかいうことは言わない。楽しみなさい。これはゲームなんだから、悪い日があったとしても、先へ進む。良い日があれば、それは幸せなことだけど、先へ進みなさい。できるだけ簡単に伝えているの」。今なお第一線で戦う英雄の言葉は重い。

最終組がプレーする後ろをコース作業員がフラッグを回収。こうやって1日が終わる
大きく曲げてもピンを狙える位置にボールがあったりと、幸運も重なりパープレー。26位タイで予選通過
9番ではステイシーがチップインバーディを決めると、ツェンもバーディ。そちてポーラもバーディを取ってみんな笑顔
9番ホールでバーディパットを決めて会場を沸かせた。この1打のおかげで予選通過できたといっても過言ではない
風が強かった午前中のスタートだったが、なんとか+7で耐えギリギリ予選通過
宮里藍と同組プレーしたモーガン、なんとか耐えて48位タイで予選通過
スコアを落としたものの、まだまだ逆転が十分可能な位置。
激しいアクションをみせるところなども叔父さんに似ている。予選落ちしたが、これからのプロ生活に期待
2日連続の「80」で撃沈。課題の多く残る1戦となった
出だし2ホールを連続ボギーとしてつまずき、そこから立ち直ることができなかった
強風の中を耐えながらのイーブンパーは見事。
やることなすこと上手くいかない。2日目は82で通算+12で予選落ち
韓国の女王が単独首位に!

2012年 ウェグマンズLPGA選手権