美香と桃子が7位発進! M.リーが首位、藍とさくらは出遅れる
今季海外メジャー最終戦「全英リコー女子オープン」が28日(木)、スコットランドのカーヌスティGLで開幕した。単独首位に立ったのは、7バーディ、ノーボギーの「65」をマークしたミーナ・リー(韓国)。過去7度「全英オープン」の舞台となっている屈指の難コースを、7アンダーという好スコアで飛び出した。
通算5アンダーの単独2位にブリタニー・リンシコム、通算4アンダーの3位タイにソフィー・グスタフソン(スウェーデン)、アンジェラ・スタンフォードら4人。そして3アンダーの7位タイには、ともに5バーディ、2ボギーで終えた宮里美香と上田桃子が続いている。
大会連覇がかかるヤニ・ツェン(台湾)は1アンダーの30位タイ。日本勢では、佐伯三貴と茂木宏美がイーブンパーの48位タイ、不動裕理が1オーバーの62位タイ。前週の「エビアンマスターズ」で今季初優勝を飾った宮里藍は、スタートホール1番からの5連続ボギーが響き4オーバーの108位タイ、横峯さくらは9オーバーの142位タイと大きく出遅れた。
<美香、桃子が7位タイの好スタート>
7人の日本勢が出場している今年の「全英リコー女子オープン」。午前にスタートした上田桃子と、午後にスタートした宮里美香の2人が通算3アンダーとして、日本勢を引っ張っている。
6時52分スタートの上田は、晴れて風も静かな午前の天気を味方につけた。「ショットは苦しんだけどパターが良かった」とボギー先行ながらも中盤に巻き返す。16番パー3ではバンカーに捕まりながらも、2.5mを沈めてガッツポーズ。続く17番(パー5)では楽々2オンに成功して2パットのバーディ。最終18番も危なげなくパーで締めての「69」に、「メジャーで60台はすごくハッピーですね」と納得の笑顔を見せた。
一方で11時59分スタートの宮里美香は雨、風という厳しいコンディションの中で、5バーディ2ボギーと安定したゴルフを展開。悪天候に強いパンチショットと、グリーン外からのパターでのアプローチに活路を見いだした。
<ミーナ・リー、運も味方につけ首位発進>
この日、7バーディノーボギーの通算7アンダーで2位に2打差をつけて単独首位に立ったのは、韓国のミーナ・リー。18番、バリーバーン越えとなるセカンドショットは、「とてもひどいショットだった」と振り返ったが、バリーバーンの手前でワンバウンドしてクリークを越えると、ピンそば1.5mにぴたりと止まる。このバーディパットこそ決められなかったが、最後までリンクスの女神は彼女にほほえみ続けた。
<藍、さくらは下位に沈む>
先週優勝の宮里藍は、序盤から5連続ボギーを叩くなど予想外の大失速。通算4オーバーの108位タイと苦しい初日となった。「一つのミスがボギーになってしまうのがリンクスコース。そこに注意したい」と明日の巻き返しを誓う。
また、日本から参戦している横峯さくらは、17番(パー5)でイーグルを奪うも、ショットが乱れてこちらも大きくスコアを落として通算9オーバーの142位タイでホールアウト。予選カットラインは上位65位タイまで。明日の2日目、予選通過のためにはビッグスコアが必要だ。