21歳のリュー・ソヨンがメジャー制覇! 美香5位、藍6位タイで終了
初日から進行が大きく遅れた今年の「全米女子オープン」。最終日を終えても全員が最終ラウンドをホールアウトできず、決着は翌月曜日に設けられた予備日に委ねられた。最終ラウンドの残りを終え、ソ・ヒキョンとリュー・ソヨン(ともに韓国)が通算3アンダーで並びプレーオフに突入。これを制したソヨンが米ツアー初勝利をメジャーで飾る快挙を遂げ、会場は21歳のニューヒロインの誕生に沸いた。
16番(パー3)、17番(パー5)、18番の3ホールのストローク戦で行われたプレーオフ。前日に既にホールアウトし、この日はラウンド無しでプレーオフに臨んだヒキョンと、残り3ホールで1バーディを奪い追いついたソヨンとの勢いの差が出た。16番をパーで分けると、17番を4オン2パットのボギーとしたヒキョンに対し、ソヨンは2.5mを沈めてバーディ。18番でもソヨンがバーディを奪い、大差をつけて決着をつけた。
日本勢では、ともに通算3オーバー暫定7位タイの宮里藍と宮里美香が、最終ラウンドの残り13番から5ホールをプレー。美香が15番でチップインバーディを決めるなど2ストローク伸ばし、通算1オーバーの単独5位でフィニッシュ。海外メジャー3試合連続となるトップ10入りを果たした。藍も1ストローク伸ばし、通算2オーバーの6位タイで終えている。
上位ではクリスティ・カーが通算1アンダーの単独3位、アンジェラ・スタンフォードが通算イーブンパーの単独4位。カリー・ウェブ(オーストラリア)と朴仁妃(韓国)が藍と並び6位タイ。大会連覇がかかっていたポーラ・クリーマーは通算6オーバーの15位タイで終えた。
また、昨日の最終日に既にホールアウトしていた3人の日本勢の成績は、横峯さくらが通算9オーバーの27位タイ、諸見里しのぶが通算11オーバーの34位タイ、野村敏京が通算18オーバーの64位タイとなっている。
【7月10日(日)】決着は明日に持ち越し! 暫定首位にソ・ヒキョン、美香&藍は失速
初日から続く進行の遅れにより、第3ラウンドの残りと最終ラウンドが実施された「全米女子オープン」最終日。第3ラウンドは全選手ホールアウトできたものの、最終ラウンドスタート後の15時18分からおよそ2時間30分に渡り雷雨により中断。全組ホールアウトできないまま日没を迎え、明日の予備日に最終ラウンドの残りが実施されることになった。再開は翌朝午前8時を予定している。
日本勢は揃って苦戦を強いられた第3ラウンド。単独首位からスタートした宮里美香は、同じ最終組で2位スタートの宮里藍とともに「76」とスコアを崩し、美香が通算イーブンパーの4位タイ、藍が通算1オーバーの6位タイに後退。それでも首位は通算1アンダーと、優勝争いには踏みとどまった。残る3人の日本勢もスコアを落とし、諸見里しのぶは通算9オーバーの45位タイ、横峯さくらは通算10オーバーの44位タイ、野村敏京は通算13オーバーの64位タイで第3ラウンドを終える。
最終ラウンドに入り、接戦が続いていた首位争いに動きが現れる。首位に1打差の4位タイからスタートしたソ・ヒキョン(韓国)が4連続を含む5バーディ、2ボギーの「68」をマーク。通算3アンダーの暫定単独首位でホールアウトし、明日の後続の結果を待つ。通算2アンダーの暫定2位に、同じく韓国のS.Y.リュー(15ホール終了)、通算1アンダーの暫定3位にクリスティ・カー(16ホール終了)が続いている。
美香は消化した13ホールで3ボギーを叩き、同じくスコアを落としている藍と並び通算3オーバーの暫定7位タイに後退。首位とは6打差に開き、明日の残り5ホールに全てをかける。他の日本勢はすべてホールアウトし、横峯は1ストローク伸ばして通算9オーバーの暫定28位タイ。諸見里は通算11オーバーの暫定38位タイ、野村は通算18オーバーの暫定65位タイで全ラウンドを終了した。