中嶋常幸が室田淳との接戦を制し、逆転V!
2013/06/16 17:51
◇国内シニア◇第14回スターツシニアゴルフトーナメント 最終日◇スターツ笠間ゴルフ倶楽部(茨城県)◇6,972ヤード(パー72)
「お互いしびれたね。良い試合ができて。64と65だからね。それで優勝争いってすごくない?」逆転で優勝を掴んだ中嶋常幸は、興奮気味にそう振り返った。
2日目を終えて首位とは2打差。だが中嶋がもっとも警戒していたのは、同組同スコアでスタートする室田淳。「最初から分かっていたからね。そういうこと言ったらみんなに悪いけど、出遅れさえしなければ2人の勝負になるって分かっていたから」。
前半から5バーディを奪った中嶋は、後半に入ってもペースを緩めない。14番、15番、17番とバーディを重ねていき、8バーディノーボギーの「64」、通算18アンダーでホールアウト。しかし、「65」をマークした室田との差は僅かに1打だった。3位は通算14アンダーの高橋勝成と東聡。2人の戦いは後続から頭一つ抜けていた。
今週は米メジャーの「全米オープン」が開催されている。毎日テレビで4~5時間は見ているという中嶋は、「全米オープン効果。あの刺激はいいね。ここはスターツ笠間だけど気持ちは全米オープンだったから」と、世界最高レベルの戦いから刺激を得ていたと打ち明ける。
そして、視線の先にはレギュラーツアーも見据えている。「今年はゴルフがいい。自分の中でやってやろうという気持ちにもなる。室田がいるからレギュラーツアーに向かっていける感じもある。宍戸で一泡吹かせてやろう。楽しかった本当に。この勢いで行ってやるぜ」。58歳の瞳は、若く燃えている。