白浜が単独首位で最終日へ! 中嶋が急浮上
◇国内シニアツアー最終戦◇富士フイルムシニアチャンピオンシップ2日目◇ザ・カントリークラブ・ジャパン (千葉)◇6,994ヤード(パー72)◇晴れ◇ギャラリー数1743人
濃霧の影響によりスタートが8時から9時40分に変更となったが、その後は天候も回復し競技はスムーズに進行した。首位タイからスタートした白浜育男が3つ伸ばし、通算8アンダーの単独首位に。今季2勝目に王手をかけ、明日の最終日を迎える。
通算7アンダーの2位タイに、デビッド・ラッセル(イングランド)と萩原浩一。通算6アンダーの単独4位に、賞金ランキングトップを走るキム・ジョントク(韓国)。通算5アンダーの5位タイに藤池昇龍と冨永浩が続く。中嶋常幸は3つ伸ばし、20位タイから通算4アンダーの7位タイに浮上。逆転賞金王には優勝が最低条件となる室田淳は、通算3アンダーの10位タイにつけている。大会連覇がかかる芹澤信雄は1つ落とし、通算1アンダーの19位タイに後退した。
<白浜が首位を死守!「結果を追うような試合運びにしたい」>
上位争いが終盤で入れ替わりを見せる混戦の中、白浜が18番をバーディで締めくくり、通算8アンダーの単独首位と一歩抜け出した。「明日に向けて、最後(18番)のバーディは大きい。初日に続き、テーマを持って2日目に臨みました。結果はあまり考えなかったけど、逆にそれが良い結果に繋がりました」とこの日のラウンドを振り返った。今季1勝目を挙げた「皇潤クラシック」では、最終日に首位と5打差の位置から逆転し優勝を飾った。「あの時みたいな『結果、優勝』ではなく、『優勝』を意識して結果を追うような試合運びにしたい」と話す。静かに闘志を持って今季2勝目に挑む。
<萩原浩一が2位タイ!「明日は楽に戦いますよ」>
ゴルフを始めたのは11歳の終わり頃、所属は保土ヶ谷CCだがゴルフは独学だという萩原浩一が、2日目も健闘している。4アンダーと3位タイからスタートした萩原が、5バーディ、2ボギーと安定したプレーで2位タイに浮上。「3番、5番でボギーが続いたときは慌てたけども、6番のバーディで吹っ切れました。開き直った感じです」と優勝争いに名を連ねながらもマイペース。当初のシード権獲得の目標どころか、優勝争いの中に身を置くという躍進に「優勝したらいろいろな道が開けると思いますね」とどこか他人事だ。「(優勝争いの)経験もないし、明日は楽に戦いますよ」と、気持ち一つで戦に乗り込む。
<キム・ジョンドクが猛追!首位に2打差と迫る>
2アンダーの11位タイからスタートしたキム・ジョンドク(韓国)が6バーディ、2ボギーと4ストローク伸ばして単独4位に浮上した。14番(パー5)では、残り270ヤードのセカンドショットを“直ドラ”でグリーン手前2mまで運び、アプローチで寄せて難なくバーディを奪った。「スプーンでは届かないし、ライも良かったので挑戦してみた」と、余裕まで見せる。「もちろん優勝で終わりたいけど、賞金王はほぼ大丈夫じゃないかな」と、タイトル獲得に王手をかけ、明日は2打差を追いかける。