佐藤剛平が単独首位!加瀬、倉本、崔が3打差を追う
埼玉県にある森林公園ゴルフ倶楽部で開催されている、国内シニアツアー開幕戦「トータルエネルギーCUP PGAフィランスロピーシニアトーナメント」の初日、通算7アンダーで佐藤剛平が単独首位に立っている。3打差の2位タイには加瀬秀樹、倉本昌弘、崔光洙の3選手が並んだ。大会ホストプロの白浜育男は、2オーバーの61位タイ。
<好調なパットでバーディ7つを奪った佐藤剛平>
ツアー未勝利の佐藤剛平がこの日7バーディ、ノーボギーのラウンドで、2位に3打差をつけて単独首位に立った。「好調の要因はパットですね。思ったよりもボールがきれないと分かり、まっすぐ打ったら入るようになりました」と、7番では約5mの下りフックラインをしっかりと沈めた。佐藤が所属する芳賀カントリークラブ(栃木県)は、さきの東日本大震災で、グリーンの亀裂や、クラブハウスレストランの天井が落ちるなど被害を受けたゴルフ場の1つ。「このような状況でも、社長は試合に出させてくれるのでとても感謝しています。その期待に応えられるよう頑張るしかないですね」と感謝の気持ちを明日への闘志に替える。
<加瀬秀樹、ドライバーに苦しむも4バーディの2位タイ>
ボギーなしの4バーディで2位タイにつけた加瀬秀樹は、ティショットが安定せず苦戦を強いられるも、「曲がっているなりに、何とか凌げたし、この位置にいることは喜ばなくちゃね」と、上位フィニッシュを素直に喜んだ。この日は、パット、アプローチがさえ、ティショットのミスをカバーした。「シニアツアーが、楽しくて真剣な世界であることをアマチュアゴルファーの方に知ってもらえるように、それによってシニアツアーも盛り上がっていって欲しいという気持ちで、毎試合臨んでいます」とツアーへの思い入れを開幕戦にぶつけた。
<ツアールーキーの金子柱憲、デビュー戦は苦くも途中棄権>
シニアツアールーキーとして出場した金子柱憲は、1番ティショットを、大きく右に曲げてOBとし、ダブルボギースタート。その後6番のティショットあたりから背筋痛に苦しみ、9番を終えて棄権を申し出た。「6番のティショットを打ったあたりで、息が出来ないくらい痛んできたので、これはもう無理かな…と思って」。デビュー戦の自身の不本意な結果に、肩を落とした。