渡邉彩香が開幕戦で5年ぶり復活優勝 「長く苦しかった」と涙
2020/06/29 14:59
◇国内女子◇アース・モンダミンカップ 最終日(29日)◇カメリアヒルズCC(千葉県)◇6622yd(パー72)
渡邉彩香が昨季賞金女王の鈴木愛をプレーオフで破り、約4カ月遅れとなったシーズン開幕戦を制した。2015年「樋口久子 Pontaレディス」以来となる5年ぶりの復活優勝を遂げ、ツアー通算4勝に。「長かったです。ここ2、3年は苦しかった。自分以上に(周囲の)みんなが私のことを信じてくれてうれしくて、応えられて良かった」と涙をぬぐった。
ともに首位と4打差の4位から出て「68」をマークし、通算11アンダーの首位で並んだ。18番(パー5)で行われたプレーオフ1ホール目でバーディを奪った渡邉が、パーとした鈴木を振り切った。
渡邉は昨季、賞金ランク115位に沈んだ。2季連続で賞金シードを逃し、年末のQT(予選会)で19位に入り今季の出場資格を得ていた。「東京オリンピックに向けて、遠い道のりだけど頑張りたい。開幕戦で勝っていい流れを作れたので、年間を通じて一番になりたい」と決意を新たにした。
単独首位で出た田中瑞希は「73」とスコアを落とし、酒井美紀と並ぶ通算10アンダー3位。プロデビュー戦で最終日最終組に入った18歳の西郷真央は原英莉花、野澤真央、大里桃子、昨年プロテスト合格の笹生優花と並ぶ5位で終えた。
新型コロナウイルス感染防止対策のため、2020-21シーズン初戦となった今大会は無観客での開催。前日の悪天候のため、最終ラウンドはツアー史上23年ぶり2回目の月曜順延となっていた。
<主な上位成績>
優勝/-11/渡邉彩香
2/-11/鈴木愛
3T/-10/田中瑞希、酒井美紀
5T/-9/西郷真央、原英莉花、野澤真央、大里桃子、笹生優花
10T/-8/大西葵、穴井詩、林菜乃子