2009年 リゾートトラストレディス

全美貞、2位に7打差の圧勝でツアー通算10勝を記録

2009/06/07 17:45
2位に7打差をつける圧勝で大会連覇を果たした全美貞

滋賀県のザ・カントリークラブで開催されている、国内女子ツアー第12戦「リゾートトラストレディス」の最終日。曇り空の中、時折日差しも顔を出したが、気温は21度までしか上がらなかった。

2日目に7ストローク伸ばす快進撃で7アンダーの単独首位に浮上した全美貞(韓国)は、1番パー5でバーディを奪ったが、2番、3番と連続ボギーを叩き、6アンダーに後退。追いかける福嶋晃子が1番2番と連続バーディを奪い、5アンダーまでスコア伸ばし2打差まで迫ったが、福嶋も3番で全と同じバンカーに入れてボギーを叩いてしまった。

その後もピリッとしないプレーが続く全に対し、福嶋も5番でボギーを叩き全の気持ちを楽にさせてしまう。そして序々に調子を取り戻した全が、7番で下り1.5mを沈めバーディを奪うと、8番パー5もバーディ。

そして、後半から全の独走が始まる。10番、11番で連続バーディを奪い、13番、14番でも連続バーディ。そして17番、18番とこの日4度目の2連続バーディで締めくくり、通算14アンダーを記録。トーナメントレコードを塗り替え、大会2連覇を達成し、自身の日本ツアー通算10勝目を飾った。

2位は通算7アンダーの福嶋晃子。福嶋は前半3バーディ3ボギーとスコアを伸ばせなかったが、15番パー3から4連続バーディを奪う意地を見せた。この4連続が前半に出ていれば、全の独走という展開にはならなかったかもしれない。

通算3アンダーの単独3位は三塚優子。通算2アンダーの4位タイにプロ1年目の森田理香子と、原江里菜の2人。通算1アンダーの6位タイには、佐伯三貴、廣瀬友美、中国の叶莉英(イエ・リーエン)、諸見里しのぶ若林舞衣子の5人が並んだ。

注目選手では、横峯さくらが通算イーブンパーの11位タイ。古閑美保はスコアを3つ伸ばし、通算1オーバーの16位タイに食い込んだ。

今シーズン最高の4位タイで終えた森田理香子。いよいよ真価を発揮し始めた
4連続バーディフィニッシュも及ばず、単独2位で終えた福嶋晃子
三塚優子は3位。安定した実力で着実に賞金を加算させている
前半の6番から6個のバーディを量産し、4位タイに浮上した原江里菜
通算1アンダーの6位タイに食い込んだ佐伯三貴だが、14番のダボはもったいなかった
今日もピンクのウェアでコーディネイトした森美穂。多くのギャラリーに囲まれても動じず、ハートが強そうです
ボールが完全にバンカーの壁に刺さってます。もちろん目玉。スタンスも取りづらそう。腕の見せ所です、大塚有理子プロ!!
打ったボールは無情にもバンカーから出ず、ボールは後方に転がり落ちました
1番ホール、長い下りの難しいラインをねじ込んだ佐藤靖子。「おはようバーディ」にガッツポーズ
早く左手首痛を治して、強い古閑美保を見たいですね
ニアレストポイントは山側です
今日4アンダー、トータル1アンダー6位タイの廣瀬友美。6位タイは自身のベストフィニッシュ
9番でティショットを右に曲げOBにしてしまった福嶋晃子。全美貞から大きく引き離される
多くのギャラリーに囲まれて、18番ティショットを放つ横峯さくら
18番517ヤード、パー5のセカンド地点。「池越えでグリーンを狙うべきか・・・」「安全に刻むべきか・・・」ドラマの起こる18番です
18番パー5のセカンドショットをグリーン手前の池に入れてしまった叶莉英。アプローチを上手く寄せてパーであがる
優勝の副賞として会員制リゾートの10年間利用権を手にした全美貞。昨年優勝した時も同じ副賞をもらっているので、20年利用できます
ベストアマチュアの藤本麻子。すでにプロの風格です

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