全美貞、2位に7打差の圧勝でツアー通算10勝を記録
滋賀県のザ・カントリークラブで開催されている、国内女子ツアー第12戦「リゾートトラストレディス」の最終日。曇り空の中、時折日差しも顔を出したが、気温は21度までしか上がらなかった。
2日目に7ストローク伸ばす快進撃で7アンダーの単独首位に浮上した全美貞(韓国)は、1番パー5でバーディを奪ったが、2番、3番と連続ボギーを叩き、6アンダーに後退。追いかける福嶋晃子が1番2番と連続バーディを奪い、5アンダーまでスコア伸ばし2打差まで迫ったが、福嶋も3番で全と同じバンカーに入れてボギーを叩いてしまった。
その後もピリッとしないプレーが続く全に対し、福嶋も5番でボギーを叩き全の気持ちを楽にさせてしまう。そして序々に調子を取り戻した全が、7番で下り1.5mを沈めバーディを奪うと、8番パー5もバーディ。
そして、後半から全の独走が始まる。10番、11番で連続バーディを奪い、13番、14番でも連続バーディ。そして17番、18番とこの日4度目の2連続バーディで締めくくり、通算14アンダーを記録。トーナメントレコードを塗り替え、大会2連覇を達成し、自身の日本ツアー通算10勝目を飾った。
2位は通算7アンダーの福嶋晃子。福嶋は前半3バーディ3ボギーとスコアを伸ばせなかったが、15番パー3から4連続バーディを奪う意地を見せた。この4連続が前半に出ていれば、全の独走という展開にはならなかったかもしれない。
通算3アンダーの単独3位は三塚優子。通算2アンダーの4位タイにプロ1年目の森田理香子と、原江里菜の2人。通算1アンダーの6位タイには、佐伯三貴、廣瀬友美、中国の叶莉英(イエ・リーエン)、諸見里しのぶ、若林舞衣子の5人が並んだ。
注目選手では、横峯さくらが通算イーブンパーの11位タイ。古閑美保はスコアを3つ伸ばし、通算1オーバーの16位タイに食い込んだ。