天沼知恵子が全英出場に弾みをつけるシーズン2勝目。賞金もトップに
2001/07/15 18:00
最終日も大きくスコアを伸ばす選手はいなかった。2日目に抜け出した天沼知恵子も、2番をボギーにすると、どこか落ち着きのないような崩れる気配を感じさせた。しかし、4番では7メートルのバーディパットを決めるなど、要所で踏ん張った。
しかし、15番パー5でこの日3つ目のボギーを叩き3アンダーにすると、2位の木村敏美とは1打差になってしまった。「本当に苦しかった。この1打をどう考えるか、まだ、1打あると考えようとした。ずっとフェアウェイを歩いているときも、つぶやきながら自分に『1打ある』と言いきかせて行きました」
このプレッシャーを跳ね除け17番パー3ではピンに絡むようなショットを放ち、バーディを奪った。そして、最終18番でも2オンの成功すると、7メートルのバーディパットを決め、5アンダーで今シーズン2勝目を飾った。
「今日の勝因は、すごくショットの感触がよく、ここの洋芝がすごく好きで、自分に合っていた。ナイスショットの感触が体に残る。それが3日間ありました。相性もいいし、今シーズン一番というぐらい調子が良かったですね」天沼は来週自身の所属する太平洋クラブでのトーナメントが控え、そして念願の全英女子オープンの出場も決まった。逃げ切り優勝も経験し、今後の活躍が大いに期待できる若手が登場した。
また、追い詰めながら最後にかわされてしまった木村は、「勝つ人の流れってありますよね。私も16番でバーディを取っていたら分かりませんでした。でも、私の実力じゃ残り2ホールでバーディなんて取れないけど・・・(笑)。全部の運を使い切らないで、今は上り調子でいいと思いますよ。優勝は後半戦にとっておきます」