今週も逆転劇。天沼知恵子が5打差をひっくり返しツアー初優勝。
2001/04/29 18:00
香川県の屋島カントリークラブで行われているカトキチクーンズ、最終日は雨、風に各選手スコアを崩す展開となった。試合前、この地域は霧が多いと大会関係者もいうとうり時間を追うごとに視界が悪くなった。
2日目にスコアを7つ伸ばし単独首位で最終日を迎えたのは新人の山口裕子。「昨日の夜からびびっていたんですけど、スタートしたらいつも通りにやれました」という山口は、3、4番ホールを連続ボギーとするが、その後2つのバーディでスコアを戻した。
悪天候のためスコアを落とす選手が多い中、スタートから連続バーディで発進した天沼知恵子が前半で4バーディを奪い山口に1打差の単独2位に浮上した。
そして迎えた終盤。天沼は16番パー5で確実にバーディを奪ったが、山口は取れなかった。この時点で両者首位に並び、17番では山口が痛恨のボギー。
「今日はとにかく守らずに攻めようと思っていて、途中から波にのりました」天沼は最後まで攻め続け、最終18番パー5で快心のバーディ。8アンダーまで伸ばし、この時点で山口に2打差をつけガッツポーズを見せた。追う立場となった山口は最終ホールで2オンを果敢にチャレンジしたが、フェアウェイセンターから放たれたボールは無情にもグリーン手前の池へ。
プロ5年目、昨年初めてシード権を確保した天沼知恵子が嬉しい初優勝を飾った。2日目以降試合を引っ張った山口は最後の連続ボギーで6アンダーの単独3位となった。