終始安定したゴルフで藤井かすみが念願の初優勝を果たした。
2001/04/08 18:00
ベルーナレディスの最終日は曇り空の中、ときより冷たい風が吹く状態で行われた。前日、唯一のアンダーパーを出し、2アンダーで首位タイに踊り出た藤井かすみが、さらにスコアを伸ばしプロ入り6年目での初優勝を飾った。
この日の藤井は前半を4バーディ、1ボギーで5アンダー、この時点で2位以下に3打差。後半に入ってもスコアを伸ばし、2位以下に5打差をつけて最終ホールへ。「今日はいつもより力が入りすぎていたので、最後は抑えて打ちました」その最終18番パー5では、ショットが緩むことなく確実にフェアウェイを捕らえ、3打目でピン奥2メートルにつけた。最後は、師匠の岡本綾子が見守る中、バーディパットを沈めた。過去8回も2位になっていたが、優勝は初めて。「夢の中では何度も優勝していたんですけど(笑)」この優勝で自信が持てた藤井は、今年の賞金女王を狙える選手のひとりになった。
2位には藤井と並び首位タイでスタートした島袋美幸と藤野オリエ。1番、10番でボギーを叩いた島袋は「開幕戦のあとにトレーニングしたアプローチを試したのですが・・・。開幕して間もないですし、滑り出しとしては(2位フィニッシュは)上々だと思います。もっともっと練習してがんばりたい」
開幕戦に初日からトップに立ったものの、最終日に不動に逆転で優勝をさらわれた藤野は、この日優勝の藤井に次いで69のラウンド。「今日だけというわけではないが、最近はショットの調子がいいんです。あとはパットしだいです。今回のように上位につけて、チャンスがあれば(優勝を)狙っていきたいです。」スケールの大きな藤野は今後も優勝争いに絡んできそうだ。