昨年覇者の佐伯が1差3位Tの好発進 中村香織、金ナリが首位T
◇国内女子◇スタジオアリス女子オープン 初日◇花屋敷ゴルフ倶楽部 よかわコース(兵庫県)◇6,444ヤード(パー72)
前週の「ヤマハレディースオープン葛城」で、今季初の予選落ちを喫した中村香織が「70」をマークし、韓国の金ナリと並び、2アンダー、首位タイの好発進を切った。この日、アンダーパーでラウンドした選手は10名と、難コンディションで迎えた初日、中村、金ともに4バーディ、2ボギーと粘って首位に並んだ。
首位と1打差、1アンダーの3位タイにはディフェンディングチャンピオンの佐伯三貴、穴井詩、テレサ・ルー(台湾)、笠りつ子、服部真夕、浅間生江、北田瑠衣、宋ボベ(韓国)の8選手が並んでいる。そのほか、開幕から好調を維持する森田理香子は1オーバーの12位タイ、前週にツアー初勝利を飾った比嘉真美子は4オーバーの49位タイに続いている。
<2010年の経験を生かした中村香織が首位タイ>
今季開幕戦から4試合連続で決勝ラウンド進出を続けた中村香織は、先週の「ヤマハレディースオープン葛城」にホステスプロとして出場したが予選落ちとなった。「気合いの入り過ぎでした」と極度の緊張感がほどけた土曜日に腹痛を発症。胃腸炎と診断され、今週に入っても火曜日までは少ししか練習をすることが出来なかった。
「水曜からちゃんと練習できたのですが、少し休んだのが良かったのかも」と、今大会初日に2アンダーをマークして首位タイにつけた。2010年大会には単独3位に入るなど、優勝争いをした思い出の大会に「相性が良いんですかね、難しいから好きなコースではないのですが」と謙遜をしながらも「今日はマネジメントが良かったと思います。打ってはいけない所、外しても安心な場所などをしっかりと考えながらプレー出来ました」と振り返る。
難易度の高い18番では「ピン方向はグリーンが狭いので、外すなら左奥と思っていました。ピンの奥は逆目になっているのですが、左奥は順目なのでアプローチがしやすいことはわかっていました」と、狙い通りに奥からのアプローチでピン2mに寄せてパーセーブとした。ここ3試合に初優勝ブームに、「仲の良い一ノ瀬(優希)が優勝したので、私もすごく優勝したいと思うようになりました」と、ツアー7年目での初優勝を狙う。