森田が逆転で開幕戦を制す! 横峯はプレーオフで散る
◇国内女子◇ダイキンオーキッドレディスゴルフトーナメント 最終日◇琉球GC(沖縄県)◇6435ヤード(パー72)
森田理香子が通算13アンダー単独首位で迎えた最終18番パー5。同じ最終組で1打差に迫っていた横峯さくらがバーディを奪って土壇場で追いつき、決着は2人によるプレーオフへと委ねられた。18番の繰り返しで行われたプレーオフの1ホール目。パーで終えた横峯に対して森田がバーディを奪い、勝負は早々に決着。森田が2013年の開幕戦をツアー通算3勝目で飾った。
首位スタートの木戸愛はイーブンと伸び悩み、笠りつ子、表純子らと並び通算10アンダーの3位タイ。宮里美香は通算8アンダーの12位タイ。アマチュアで14歳の新垣比菜は通算5アンダーの28位タイで終え、ローアマチュアを獲得している。
<ツアー3勝目は笑顔で締めくくった森田理香子>
スコアの伸ばし合いとなった最終日、誰が抜け出すかわからない混戦を制したのは、4バーディを奪い通算13アンダーでホールアウトした森田理香子だった。「序盤から、みんながスコアを伸ばしていたので、自分もバーディを奪いたかったのですが、なかなかパットが決まらなくて・・・」。焦る気持ちを抑えながらチャンスを待った。
「岡本さんからも、勝負は後半からだからと言われていましたので」。師匠の岡本綾子に言われていたアドバイスを思いだし、後半は11番パー5、そして17番では2打目をピン右下1メートルにぴたりとつけてバーディを奪い単独首位に浮上した。
ところが、最終18番は2オンを狙った2打目がグリーン左手前のバンカーに捕まり、ボールは4分の1ほど埋まった状態に。スタンスも左足上がりの難しい状況から放った3打目は脱出できず。しかし、4打目のバンカーショットはピンそば1メートルに寄せてパーセーブ。この18番でバーディを奪った横峯とのプレーオフに突入した。
その1ホール目、互いに3オンとなったが、横峯が5メートルのバーディパットを外し、森田は4.5メートルを決めて勝利。その瞬間、満面の笑みを浮かべた森田は「いままで泣き虫と言われてきましたが、今日は笑顔で勝つことが出来ました」。冷静に戦い切った3度目の優勝は、沖縄の真っ青な空のように爽やかだった。