2008年 We Love KOBEサントリーレディスオープンゴルフトーナメント

上田桃子、自身の誕生日を祝う逆転優勝!

2008/06/16 09:43
日本ツアーの優勝を手土産に、次は全米女子オープンに挑戦する上田桃子

兵庫県にある六甲国際GCで行われている国内女子ツアー第14戦「サントリーレディスオープン」の最終日、最終ホールまで優勝の行方の分からない好勝負を制したのは、この日が自身22回目の誕生日と重なった上田桃子だった。

最終18番を迎えたときに、上田と大山志保が首位タイの7アンダー、同じ最終組のイム・ウナが1打差の6アンダーで追いかける。2mのバーディチャンスにつけたイム・ウナに対し、大山はグリーンオンしたものの10m近いパットを残し、上田の球は一度はグリーンに乗ったが傾斜を転がり落ちて花道に止まった。

「向こうで一番練習していた」というPWを使ったアプローチで50cmにつけた上田。大山もファーストパットをきっちりと1m弱に寄せる。イム・ウナのバーディパットは決まらずに6アンダーでホールアウト。勝負は2人のプレーオフにもつれ込むかに思われた。

だが、大山がこのパーパットを痛恨のミス。「まさか外すとは思わなかった」という大山は、グリーン上で悔し涙を浮かべた。最後は50cmのウィニングパットを沈めた上田が、昨年の「エリエールレディス」以来となる自身通算6勝目、今季日本ツアー参戦2試合目で嬉しい初勝利を達成した。

2位タイは大山とイム・ウナ宋ボベの3人。初日トップの横峯さくらは最終ホールのボギーが響き、通算5アンダーの5位タイに終わった。ローアマチュアを獲得したのは、通算4アンダー・8位タイに入った藤本麻子。今季3試合出場したレギュラーツアーですべてローアマチュアを獲得する活躍を見せている。

悔しさの残る2位だが、気迫を前面に出したプレーで観衆を魅了した。
中盤は我慢のゴルフで凌ぎ、最後にチャンスを呼び込んだイム・ウナ
ウィニングパットを沈めた上田はあふれる涙を止めることが出来なかった。
六甲国際GCを拠点とする江連忠アカデミー。「恩返しが出来た」と喜ぶ上田

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