イム・ウナが日本ツアー初優勝!福嶋は1打及ばず
福岡県にある福岡センチュリーGCで行われている国内女子ツアー第10戦「ヴァーナルレディース」最終日、単独首位からスタートした韓国のイム・ウナ(24)が、日本ツアー参戦17試合目で嬉しいツアー初優勝を飾った。
2日目を終えて通算8アンダー。2位に2打差をつけてトップからスタートしたイム・ウナ。前日は、「緊張しないようにマインドコントロールしたい」と話していたが、やはり最終日のプレッシャーからか、1番で第2打をグリーン奥にこぼすと、アプローチが今度は反対側まで出てしまう。寄せて1パットで切り抜けたものの、出だしをボギースタートとしてしまう。
3番バーディ、11番ボギーで通算7アンダーとして迎えた15番。リーダーズボードを見ると、通算6アンダーで福嶋晃子が追い上げているのが分かった。「びっくりしました」というイム・ウナは、そのホールでティショットを曲げてボギーとしてしまう。
それでも、16番パー5で2オンに成功して確実にバーディを奪うと、1打差リードで迎えた最終18番パー5。7mのバーディパットは1m程ショートしてしまう。「手がブルブル震えた」というイム・ウナだが、このウィニングパットを右カップ一杯に沈めると、右こぶしを2度3度突き上げて喜びを表した。
韓国ツアーで06年に1勝、日本ツアー参戦17試合目で早くも初勝利を挙げたイム・ウナ。「日本ツアーは選手のレベルも高いし、大きな大会も多くあるので、まずは日本ツアーで頑張りたい。今の目標は2勝目です」と、はにかんだ笑顔で話した。
通算6アンダーで単独2位の福嶋晃子は、「今日はラインが全然見えなかった。仕方ないです」と落胆の表情を見せたが、今季獲得賞金は4,458万円を越えてトップを独走。生涯獲得賞金でも、ト阿玉を抜いて、不動裕理に次ぐ2位に浮上した。