イ・ボミが首位浮上!横峯は失速
◇国内女子◇LPGAチャンピオンシップリコーカップ 3日目◇宮崎カントリークラブ(宮崎県)◇6467ヤード(パー72)
最終戦で今季初勝利の期待がかかる横峯さくらが4ストローク落として失速すると、代わって首位に浮上したのは今季3勝目を狙うイ・ボミ(韓国)だった。
初日に5アンダーで横峯と並び首位タイとなったボミは、2日目こそ2ストローク伸ばしたが単独2位に後退したが、3日目も安定したゴルフで3ストローク伸ばし通算10アンダーとした。
2打差で首位を追うのは米ツアーで今季の賞金女王を獲得した朴仁妃(韓国)。ボミとの差は2つに開いたが、最終日に逆転優勝を狙う。
首位とは6打差の通算4アンダー3位タイに横峯と辛ヒョンジュ(韓国)の2人。通算3アンダー5位タイに不動裕理と笠りつ子の2人が並んでいる。また、すでに今季の賞金女王を確定している全美貞(韓国)は、森田理香子、馬場ゆかり、茂木宏美、フォン・シャンシャン(中国)と並び通算2アンダーの7位タイとなっている。
<イ・ボミ、好調なショットで強風を制圧>
昨日までと一転して風が強まる中でも、続くショットの好調は健在だった。「ショットがすごく良かったので、風のことはあまり気にならなかった」と、ボギーは10番の1つのみ。ボミとは逆に、ショットの不調でボギーが先行した横峯を前半で抜き去り、単独首位の座を奪い取った。
その一方で、初日から不慣れを口にしている高麗グリーンには、この日も序盤から苦しんだ。スタートホールの1番、2番、3番と、いずれも3m前後のチャンスを外し、「入らないので心配だった」と重い空気が包む。だが、同じように3番までチャンスを逃し続けながら、5アンダーで伸ばした初日の経験が支えとなる。「初日も同じだったし、キャディさんとバーディが来るまで待とうと。それが力になってくれた」。
5番までパーセーブを続け、6番で奪った待望のバーディで単独首位に浮上。その後は、9番と11番のパー5で確実に伸ばし、14番では6mのバーディパットをねじ込んだ。今季3勝目、そして初のメジャータイトルに王手をかけて迎える最終日。「今週はメジャーだし、賞金も高い。ランキングも上にいけるということを頭に入れながら優勝を狙いたい」。勝てば年間獲得賞金1億円を突破するとともに、現在のランキングも4位から2位への浮上を遂げる。日本ツアー参戦から2年。2010年の韓国ツアー賞金女王が、早くもメジャーの頂に上り詰めようとしている。