若林舞衣子、リ・エスドが首位タイで最終日へ
◇国内女子◇西陣レディスクラシック2日目◇熊本空港カントリークラブ(熊本県)◇6482ヤード(パー72)
2008年シーズン以来、悲願のツアー通算2勝目を狙う若林舞衣子が「70」をマークして通算4アンダーとし、初日単独首位のリ・エスド(韓国)と並んでトップタイで最終日を迎えることになった。
1打差の単独3位に大江香織。2アンダーの4位タイに有村智恵、藤野オリエ、韓国のイ・ボミ、そしてこの日のベストスコア「66」をマークした金田久美子がつけている。横峯さくらは通算1アンダーの22位タイで予選ラウンドを終えた。
<3年ぶりのタイトルに王手の若林「優勝したい」>
ツアー初優勝は早々に訪れた。プロテスト合格翌年の08年「SANKYOレディース」で、2位に3打差をつけての逆転勝利。しかし2勝目の壁は厚く、高い期待を寄せられながらも未勝利のシーズンが続いた。昨年にいたっては賞金ランク53位と、ギリギリでシードを手にするのがやっとの状態。その不振が続いていた若林が首位タイに浮上して2日目を終え、3年ぶりのタイトルに王手をかけた。
首位に1打差でスタートした若林は、「途中まですごく良いゴルフだった」と前半で3バーディ、1ボギーと2つ伸ばし、首位を捕らえてハーフターン。さらに10番ではチップインバーディを決めて通算5アンダー単独首位に立つと、13番(パー3)では10m近いバーディパットを捻じ込み、後続に2打差のリードをつける快進撃を続ける。
流れが急転したのは14番。1mほどのパーパットを外して3パットのボギーとし、「それがきっかけで、良いイメージで打つことができなくなった」。最終18番(パー5)ではティショットを右の林に打ち込み、2打目を木に当てるトラブルからボギーフィニッシュ。終盤の失速でリ・エスドに首位に並ばれはしたが、念願の通算2勝目へのチャンスを掴んで最終日を迎える。08年の初勝利のことは「昔過ぎて、もう忘れました」と苦笑。「優勝したいです」と、苦しかった時期を顧みながら言葉に想いを込めた。