2011年 大王製紙エリエールレディスオープン

李知姫がプレーオフを制す アン・ソンジュが2年連続賞金女王に

2011/11/20 14:55
逆転優勝で今季2勝目を飾った李知姫。しかし、女王には届かなかった。

◇国内女子◇大王製紙エリエールレディスオープン最終日◇エリエールゴルフクラブ(香川県)◇6.419ヤード(パー72)◇

李知姫宋ボベとのプレーオフを制して「ニチレイレディス」に続く今季2勝目をマークした。5アンダーの7位タイから出た李はスコアを4ストローク伸ばして通算9アンダーでホールアウト。プレーオフ1ホール目でバーディを奪って宋を退けた。

1打差の3位タイにはフォン・シャンシャンと藤田幸希。さらに1打差の通算7アンダー5位タイに横峯さくら上野藍子北田瑠衣の3人。そして通算6アンダーの8位タイに入ったアン・ソンジュが、次週の今季最終戦「LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」を残して2年連続での賞金女王の座についた。

古閑美保は通算5アンダーの11位タイで、米山みどりは通算3アンダーの19位タイでいずれも現役生活にピリオドを打った。有村智恵は1アンダーの30位タイに終わっている。

李知姫が逆転V!10年ぶりに同大会を制す>
首位で出た藤田幸希がスコアを落とすなど、スタート時には5打あった差が見る見るうちに詰まっていく。前半3つスコアを伸ばして折り返した李知姫は、11番(パー5)でもバーディを奪って通算9アンダー。13番、14番と連続でバーディチャンスを外したが15番のティグラウンドでボードを見ると、自分の名前が一番上にあった。「上が伸ばしているかと思ったら逆に落としていて、まだチャンスはあるんだなと思いました」。

273ヤードと距離の短い16番でバーディを奪ったが、18番(パー5)では12mのバーディパットが順目を気にしすぎて1m以上ショート。3パットのボギーとしてしまう。通算9アンダーでホールアウトした李は、17番、18番で連続バーディを奪った宋ボベに追いつかれ、勝負はプレーオフへ。しかしその1ホール目、同じ18番で8mのバーディパットをねじ込んだ李が、10年前の20回大会に続き、30回という節目の大会でも優勝を飾った。

「私も本当にびっくりですが、優勝できて本当に良かったです」と李。「10年前は親とか周りから“練習しなさい”っていう雰囲気を感じてやっていたけど、今はゴルフが好きで、レベルアップしようと思って練習しています」と、10年前と比較した自身の変化も感じ取っていた。

飛んで曲がらないドライバーを武器に、2年連続賞金女王を決めたアン・ソンジュ

<「うれしい限りです」アン・ソンジュが2年連続賞金女王>
今大会前に賞金女王獲得の可能性が残されていたのは、アンを含めて4選手。その全員が2連続優勝が必須という厳しい条件となっていた。その中の1人である李が優勝を果たしたが、アンが8位タイに入ったことで次週李が優勝しても逆転が不可能となり、アンの2年連続賞金女王が確定した。

「今日は苦しいプレーでしたが、自分のプレーをすることだけを考えました」というアン。「実は3週間前から眠れないし、食べられない日々が続いていました」とそのプレッシャーを打ち明ける。この日は1バーディ1ボギーという静かなラウンドだったが、きっちりと自らの力でプレッシャーとの戦いに終止符を打った。

この笑顔はトーナメントではもう見られない・・・。今大会が現役最後となった古閑美保

古閑美保、11位タイで有終の美>
最終18番グリーンに上がってくる古閑の目が潤んでいた。大ギャラリーに囲まれたフィニッシングホール。フェアウェイからの3打目は少し引っかかってピン左5mについていた。「ちょっとずつのズレですけど、5mが3mなら入る確率は高くなるし、3mが1mならもっと確率は増える。それくらいのショットが許せないから引退を決めました」。最後は2パットのパーで締め、そのボールはギャラリーの中へと投げ込んだ。

「開放感はすごくあります。あと、やり遂げた感がありますね。プロゴルファーとして、ゴルフで他にやることはないって思います」。完全燃焼の11年間を笑顔と涙で締めくくった。

18番でバーディを奪ってプレーオフへ。久々にボベちゃんの最高の笑顔を見たかも。
最終日のシャンシャンは、後ろからパッシングしまくりで本当に怖いです。
前半で崩れ過ぎてしまいましたね。
残念ながら賞金女王奪回ならず・・・。最終戦もがんばって!
もちろんミニスカの北田さんも美人度3倍増しです。「おいっ、銀のウサギ!その位置はありえへんやろ!」
今日もキャディさん絡みの写真でスイマセン。シード権は取れませんでしたが、最終組でのゴルフを楽しんでいるようでした。
このところ最終日に崩れるケースが多かったですが、今日69のラウンドは、QTへ向けて自信に繋がったと思います。来年もレギュラーツアーで待ってます!
8時36分、最後の18ホールへティオフ。
最後のラウンドとは思えないほど、淡々と普段通りのプレーに見えました。
手首痛を完治して、また来年賞金女王を目指して欲しいです。
スタートホールからアクセルベタ踏みで猛追!
27歳にして初シード、本当におめでとう!日本女子オープンでの活躍が大きかったですね。
4年振りにシード権奪回!おめでとう!
最終戦リコーカップの成績次第では、シード権獲得のチャンスも。
単独4位以上でシード権を死守できたのですが・・・。11位タイフィニッシュ。残念。
ベストルーキー賞ゲット!それよりもさらに大きな価値の初シードもゲット!
最後の18ホールって、どんな気分なんでしょうねぇ。前半は堅い表情でしたが、後半になると段々と笑顔が増えていました。
涙雨が降らなくて良かった。
こんな深いラフから毎日毎日打ってたら、そりゃ手首も悪くなりますよ。
17番Par3で人生初めてのシャンク!最後のご愛嬌ですね。
この笑顔も見納めですかねぇ。
いよいよラストホール!
旧知の仲、馬場ゆかりと今日もラウンド。この2日間、ジュニア時代も色々と思い出した事でしょう。
ホールアウト後、クラブハウスへ引き上げる時には涙が。
プレーオフ1ホール目、長いバーディパットを沈めて勝利!初優勝は20回記念大会のエリエール、そして今回の優勝は30回記念大会での優勝。何故かエリエールと縁があります。
同スコアでベストアマチュアに輝いた、高橋恵と松原由美。あっ、やっぱりカップは1個しかないのね。
選手やキャディから花束を贈られて、思わず涙。
プレゼントされた特大パネルに、石川遼くんからのメッセージも見つけて超ご満悦でした。
李知姫の優勝で、賞金女王争いは最終戦に持ち越しか・・・と思われましたが、条件の11位以内でフィニッシュし、キッチリ2年連続賞金女王を決めました!おめでとう!

2011年 大王製紙エリエールレディスオープン