18歳の野村敏京が単独首位をキープ!国内ツアー初V見えた
愛知県の中京GC石野コースで開催中の国内女子ツアー第7戦「中京テレビ・ブリヂストンレディスオープン」は2日目の21日(土)、第2ラウンドを行い、6アンダーから出た18歳の野村敏京が「69」で回り通算9アンダーとして単独首位をキープした。
米国ツアーを主戦場とする野村にとっては今大会がプロ転向後、初参戦の国内ツアー。優勝すれば、2003年の「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」を18歳101日で制した宮里藍に次ぐ歴代2位の年少優勝記録(18歳178日)を樹立することになる。
2打差の2位に昨年度の賞金女王アン・ソンジュ(韓国)。笠りつ子が通算6アンダーの単独3位から追う。
横峯さくら、有村智恵はともに通算3アンダーの18位タイで最終日を迎えことになった。
<18歳・野村は“守りのゴルフ”で勝利を狙う>
今週が日本ツアーのプロデビュー戦となる18歳の野村が、2日目も3ストローク伸ばし、通算9アンダーで単独首位をキープ。完全優勝に王手をかけて、明日の最終日に臨む。初日の6アンダーという好スコアを受け、この日は「守る感じでプレーした」と安全を最優先。前半の9番パー5では今週初めてのボギーを叩くが、その後も動じることなく冷静を貫き、4バーディ、1ボギーにまとめた。
2位に2打差をつけて迎える最終日。昨年までのアマチュア時代には、優勝争いの場面で「絶対に優勝するぞ!」という意気込みが空回りしていたという。そんな逸る気持ちも、「プロになって切り替えた」と、今は心の奥底に封じ込めている。「明日も、今日みたいに守る感じでプレーして、ボギーを打たないようリラックスしてやりたいです」。
野村が優勝した場合、日本女子プロゴルフ協会にTPD登録(単年登録)をし、優勝した日の翌日から365日以内に開催されるツアー競技への出場が可能となる。
<笠りつ子はツアー初勝利を射程圏内に!>
2位タイからスタートした笠りつ子は、首位を1打差で追ってのスタート。この日は「チャンスがそんなに無くて、耐えた部分が多かった」と、スコアが動いたのは6番パー5のバーディのみ。それ以外はすべてスコアカード通りの数字が並んだ。この日1バーディ、ノーボギーの「71」と伸び悩み、通算6アンダーの単独3位で2日目を終了。首位とは3打差に開いた。それでも「自分の気持ちの中では、3打差はちょうどいいと思う。最後までどうなるか分からないし、チャンスはあると思います」と強気な姿勢。最終日最終組で、首位の野村、2位のアン・ソンジュとの直接対決に挑む。
<ホステスプロ・上原彩子が4位に浮上>
主催者のブリヂストンスポーツと契約を結ぶ上原が、この日5バーディ、ノーボギーの「67」をマーク。通算5アンダーの4位タイとし、34位タイからの急浮上を果たした。「良いパットが入って流れに乗れた」とグリーン上でリズムを掴み、ピンチらしいピンチも無いまま18ホールを完走した。「今週はホステスプロなので、結果が必要になる。他の選手たちに気持ちだけは負けないように、強い気持ちでプレーしています」とモチベーションは高い。「明日もバーディ合戦になると思うので、攻める気持ちを忘れないようにしたい」と、逆転ホステスVに向けて闘志を燃やす。