不動が今季2勝目、ツアー通算50勝に到達!
千葉県にある鶴舞CCで開催されている国内女子ツアー第4戦目「サイバーエージェントレディスゴルフトーナメント」の最終日。首位タイからスタートした不動裕理が通算10アンダーに伸ばし、ともに首位からスタートした申智愛(韓国)を振り切り勝利。今季2勝目、ツアー通算50勝の大台に達した。国内ツアー50勝到達は、1988年のツアー制度施行以前を含めると、樋口久子、ト阿玉(台湾)に次いで3人目となる。
大会連覇がかかっていた申は不動との競り合いに敗れ、通算7アンダーの単独2位。通算4アンダーの3位タイに有村智恵、佐伯三貴、吉田弓美子。通算3アンダーの単独6位に上田桃子。横峯さくらは通算1アンダーの9位タイに終わった。
<不動が申を寄せ付けず貫禄の勝利>
「相手が世界ランキング2位の申さんですから、負けて当然という気持ちでいけたのが良かったです」。スタートの1番で1打リードを奪われた不動だったが焦りは無かった。3番パー5で下り5mのバーディパットを決めると、4番パー3でもピン奥3mのバーディパットを沈めて2打のリードを奪った。そして終盤には16番、17番パー5で連続バーディ。追いすがる申を突き放すバーディを奪い右手を高々と上げてギャラリーの声援に応えた。
<単独2位の申は616万円を義援金とする>
スタートの1番で幸先の良いバーディを奪い単独首位に立った申は、続く2番でボギーを叩き、6番は痛恨のダブルボギー。この日4つのバーディを奪ったが、優勝した不動には3ストローク及ばず単独2位となった。「今日は不動さんが素晴らしいプレーをしていたので、不動さんの1日だったと思います。ボギーを叩かないプレーや、リカバリーのうまさが不動さんの強みですね。不動さんの50勝はすごくおめでたいことだと思います」と勝者を称える。そして申は大会前に宣言していた通り、今大会の賞金616万円を東日本大震災の義援金とする。
<吉田弓美子は2人の大物に飲み込まれず3位タイ>
通算6アンダーの首位タイでスタートした不動と申、そして同じく最終組でラウンドしたのはツアー未勝利の吉田だった。実績では完全に2人とは差がある吉田だが、ドライバーショットでは2人よりも飛ばし、バーディチャンスにつける回数も負けず劣らず。そしてスコアも1つ伸ばして堂々の3位タイ。「2人とラウンドできるということで良い経験をしたいと思ってラウンドしました。今季はシード権を獲ることではなく、優勝することを目標にしていますので、優勝者のプレーを間近で見ることができたのは凄く良い経験になります」。良いイメージを持って今季中の優勝を目指す。