不動とイ・ジウが首位に! 有村、諸見里、馬場が1差で追う
熊本県にある熊本空港カントリークラブで行われている国内女子ツアー「心をひとつに 西陣レディスクラシック ~東日本大震災 復興支援チャリティ~」の2日目。通算5アンダーで地元・熊本県出身の不動裕理と、イ・ジウ(韓国)が首位に並んだ。
通算4アンダーの3位タイには、諸見里しのぶ、有村智恵、馬場ゆかりの3人。諸見里は7バーディ、1ボギー、この日のベストスコアタイとなる「66」をマークし、26位タイからの急浮上を果たした。通算3アンダーの6位タイに、申智愛、李知姫(ともに韓国)、藤本麻子。横峯さくらは通算イーブンパーの12位タイにつけている。
上田桃子は68位タイ、古閑美保は75位タイで終え、予選ラウンドで姿を消した。
「頑張れよ」って言われてるのかな
この日、5バーディ2ボギーの「69」で回って首位タイに浮上した不動裕理。地元熊本出身で、過去2度の優勝を誇る大本命がその本領を発揮した。1番で4mのバーディパットを沈めると、4番でもバーディ奪取。11番パー5ではティショットを左の林に打ち込んだが、狭い隙間をフックを掛けて抜く見事なリカバリーを見せ「今日、一番楽しかった」。結果はボギーとなってしまい、続く12番でもボギーとしたが、13番パー3のティグラウンドで一組待ちの時間を利用して、「うまく切り替えられました」。そこから3つのバーディを取り返した。
「コースが難しいので余計なことを考えないし、集中しようとしなくても集中できている」と不動。硬く傾斜のきついグリーンの攻略は、ショートしても花道からと心掛けているという。震災以降5試合ぶりの再開となったが、「ゴルフが出来るのが幸せ。ここ(熊本)でやらなければ他ではもっと出来ないだろうし、熊本に住んでいて、再開になって、神様が頑張れよって言ってるのかなと思ってやっています」と、爽やかに微笑んだ。
晋呉効果!諸見里しのぶが3位に浮上
この日のベストスコアタイとなる「66」で回って首位と1打差の3位タイに浮上した諸見里しのぶは、11ラウンドぶりの60台に「正直嬉しい」と笑顔を弾けさせた。トーナメントが行われていない間、宮崎で片山晋呉に誘われて合宿に参加したという諸見里。片山の技術やゴルフに対するストイックな姿勢に刺激を受け、さらに昨日は国内男子ツアーで首位に立った片山の頑張りに「希望と勇気を与えられました」とこの日の躍進に繋げた。約1年半ぶりの優勝へ向け、明日は最終組で回る。
混戦の優勝争い!3打差以内に11人
通算5アンダーの不動と並んで首位に立つのは韓国のイ・ジウ。1打差の3位タイには、諸見里、有村智恵、馬場ゆかりの3選手が続く。さらに通算3アンダーの6位タイには藤本麻子、申智愛、李知姫。通算2アンダーの選手まで含めると、首位と3打差以内に11人がひしめく混戦模様となっている。
コースはグリーンが硬くて速く、さらにフェアウェイに配置された木やバンカーで狙い所は極端に絞られる。ツアー初優勝を目指す20歳の藤本は、「去年はトッププロを見て勉強出来たらいいと思っていたけど、今年は自分のゴルフを中心に考えられています。他の選手のスコアは気にしないで、今日みたいに1ホール1ホール考えて同じ失敗をしないようにしたいです」と、闘志を燃やしていた。