2004年 ニチレイカップワールドレディスゴルフトーナメント

天国の母へ最高のプレゼント、北田瑠衣が涙のツアー初優勝を飾る

2004/05/09 18:00
女王不動を振り切りツアー初優勝を飾った北田瑠衣

東京都の東京よみうりCCで開催されている国内女子ツアー第4戦「ニチレイカップワールドレディスゴルフトーナメント」の最終日。天候はあいにくの雨となったが、アマチュア諸見里しのぶの健闘、ツアー初優勝のかかる北田瑠衣不動裕理が詰め寄り、白熱した戦いが繰り広げられた。

最終組、首位と3打差の2位でスタートしたアマチュアの諸見里。前半は堅実なゴルフでパープレーのラウンド。しかし、11番パー5で痛恨のダブルボギーを叩き、優勝争いから後退してしまう。その後、17番パー5でバーディを奪うも16、18番でボギーを叩いた諸見里は通算11アンダーの3位で競技を終えた。

優勝争いは、北田と不動に絞られた。北田は前半で7番を終えた時点で通算20アンダーとし、不動が2002年に樹立したツアー最小記録17アンダーを大きく上回るペース。しかしこの後、8番から10番まで3連続ボギーを叩いてしまい17アンダーまでスコアを崩す。

14番パー4、不動の2打目、先にピン手前3メートルにつけていた諸見里のボールに当たり、不運に見舞われたが長いバーディパットを沈め北田と3打差にする。続く15番パー3では、不動、北田はテッショットをグリーン奥に外すトラブル。不動はうまく寄せパーをセーブするが、北田はパーをセーブすることができず2打差に詰め寄られた。

そして2打差で迎えた最終18番パー3、女王不動は最後まで攻めのゴルフを崩さず北田を苦しめたが、通算14アンダーの2位で競技を終えた。北田はグリーン手前に外すが、絶妙のアプローチを見せパーセーブ。北田が通算16アンダーで涙の初優勝を飾り、母の日に天国にいる母へ最高のプレゼントを贈った。

最終日はスコアを崩したが大健闘だったアマチュアの諸見里しのぶ

2004年 ニチレイカップワールドレディスゴルフトーナメント