JGTOが大会連覇! ウィニングパット沈めた石川遼がMVPに!
PGA(日本プロゴルフ協会)、JGTO(日本ゴルフツアー機構)、LPGA(日本女子プロゴルフ協会)の国内3大ツアーによる対抗戦「Hitachi 3Tours Championship 2008」の最終日。初日を終え、首位のLPGAがJGTOに0.5ポイント、PGAに2.5ポイント差。白熱した展開も手伝い、会場には5,418人のギャラリーが詰め掛けた。
午前はダブルス戦で行われ、1個のボールを交互に打つオルタネート方式。1組目では、福嶋晃子と李知姫が組むLPGAがトップでホールアウトし、3ポイントを獲得。2組目でも古閑美保と横峯さくらのペアが3バーディ、ノーボギーと引き続き抜群のチームワークを見せ、PGAと並んでトップタイで上がりリードを広げる。対して石川遼と谷原秀人が組むJGTOは、1組目に続き最下位に終わる結果に。午後に行われるストローク戦を残し、LPGAがPGAに3.5ポイント、JGTOに4ポイントと差を広げた。
ラストゲームとなるシングルス戦に入ると、LPGAが失速。対してJGTOとPGAが猛烈な追い上げを見せる。JGTOは谷原がトップタイ、片山晋呉はトップで終えポイントを加算。PGAも室田淳がトップ、飯合肇がトップタイ。4組中3組目までを終え、首位のLPGAとの差はJGTOが1ポイント、PGAが0.5ポイントにまで肉薄。優勝の行方は、石川、中嶋常幸、古閑の最終組の結果に委ねられた。
最終18番パー4を残し、石川と中嶋が3アンダー、古閑が1アンダー。ここで石川が残り109ヤードの2打目をピン奥3メートルにつける。先に中嶋がウィニングパットを外し、迎えた石川のバーディパット。片山、矢野、谷原、キャディを含め5人でラインを読み、導き出した答えは「カップ真ん中より1、2センチ左」。入れれば勝利、外せば敗北という重圧のかかる場面で、「そこに構えて打ち出すだけだった」と、このウィニングパットを冷静に沈めた。連日の活躍により、石川はMVPも受賞。最終的にJGTOが24.5ポイントで大会2連覇を達成。2位には4連連続でPGA、LPGAは2大会連続で3位に終わった。