中島啓太は初の賞金王なるか 勝てば6季ぶり2億円超え シード争いも最終戦
◇国内男子◇カシオワールドオープン 事前情報◇Kochi黒潮CC(高知)◇7335yd(パー72)
2023年シーズンは残り2試合となり、最終戦の「日本シリーズJTカップ」(東京よみうりCC)は今季優勝者ら30人に出場が限られるため、フルフィールドの試合は今週が最後となる。
賞金総額2億円(優勝4000万円)の高額賞金をかけた今大会、来季の賞金シードを競う選手にとってもここが正念場だ。
賞金シードを得られるのは賞金ランキング上位65名で、出場義務試合数に満たない17位ジェイビー・クルーガー(南アフリカ)とコ・グンテク(韓国)を除き、今季は67位までがシードを得られる見込みとなっている。
現時点でボーラーダイン付近にいるのは64位小浦和也、65位生源寺龍憲、66位ハン・リーら。ここまでツアー史上歴代2番目となる25シーズン連続でシードを維持してきた片山晋呉は68位。今週は不在となっている。
接戦の賞金王争いも佳境を迎え、前週「ダンロップフェニックス」2位の中島啓太が1億6288万6179円のランキング1位で大会に入る。2位の金谷拓実とは約4033万円差となっており、今週で初めての賞金王を決める可能性もある。
最終戦を待たずに賞金王が決定するのは、前年大会で確定させた比嘉一貴に続いて2年連続。また、シーズンの賞金総額が2億円を超えれば、2016年の池田勇太(2億790万1567円)以来となる。
前年大会はチャン・キムが初日から首位を守って完全優勝。2014年「TOSHIN GOLF TOURNAMENT IN Central」でホ・インへ(韓国)が樹立したツアー最多アンダーパー記録(28アンダー)を上回る通算32アンダーで後続に6打差をつけての圧勝だった。
ディフェンディングチャンピオンは不在だが、ダンロップフェニックスでアマチュア優勝を挙げた杉浦悠太がプロデビュー戦を迎えるなど、新世代を加えたフィールドで開幕する。
初日は中島、杉浦、河本力が同組。金谷が今平周吾、池田とともにプレーする。
<主な出場選手>
池田勇太、石川遼、稲森佑貴、今平周吾、岩崎亜久竜、岩田寛、大槻智春、小田孔明、金谷拓実、木下裕太、杉浦悠太、蝉川泰果、中島啓太、平田憲聖、堀川未来夢、宮里優作、片岡大育