ホストプロ石川遼にかかる史上初の大会4勝 賞金王争いも佳境に
◇国内男子◇三井住友VISA太平洋マスターズ 事前情報◇太平洋クラブ御殿場コース(静岡)◇7262yd(パー70)
日本のゴルフシーンを彩ってきた太平洋クラブ御殿場コースが、2023年も佳境の男子ツアーを迎える。1973年創設の伝統の大会。87人の精鋭を集めて9日(木)に開幕する。
50回目の開催を記念した昨年は入場無料でギャラリーを受け入れ、4日間でのべ2万6702人が来場。千両役者の活躍を見せた石川遼がプレーオフで星野陸也を破り、3シーズンぶり、ツアー通算18勝目を飾った。
2010年、12年に続く大会3勝は尾崎将司(1973、92、94年)、中嶋常幸(1985、2002、06年)、リー・ウェストウッド(1996ー98年/イングランド)と並び最多。前人未到の4勝目を前に、6月には主催の三井住友カードとスポンサー契約を結んだ。ホストプロとして臨む試合の前週はメキシコでのPGAツアー「ワールドワイドテクノロジー選手権」で予選落ちに終わり、再び国内で今季初勝利を目指す。
シーズンは残り4試合。優勝賞金はすべて4000万円に設定され、各選手が初の賞金王戴冠を目指すレースが最終局面を迎えている。前週の「マイナビABCチャンピオンシップ」で3勝目を飾った中島啓太が、金谷拓実を逆転し約1952万円差をつけてリードする状況。
今大会終了直後(13日)の賞金ランキングでトップの選手は、12月にフロリダ州で行われるPGAツアーと下部コーンフェリーツアーの出場権がかかる最終予選会(ファイナルクオリファイイングステージ/TPCソーグラス)に挑戦できる。中島は3位の蝉川泰果に約4954万円差をつけており、争いは金谷との2人に絞られた。
予選ラウンドでは金谷が午前9時40分に10番から石川、堀川未来夢と同組で、中島はその1組後ろの午前9時50分に岩崎亜久竜、平田憲聖とともにティオフをする。
ランク4位のソン・ヨンハン(韓国)、5位の永野竜太郎以下、トップ選手がそろい踏み。6位の平田は石川と同様、メキシコから帰ってきた。昨年度の賞金王・比嘉一貴は8月の「横浜ミナトチャンピオンシップ」以来の出場を決めている。
<主な出場予定選手>
石川遼、池田勇太、今平周吾、片山晋呉、金谷拓実、河本力、鈴木晃祐、蝉川泰果、ソン・ヨンハン、谷原秀人、中島啓太、永野竜太郎、比嘉一貴、平田憲聖、宮里優作、宮本勝昌