20歳の新鋭が単独首位発進!松山英樹は上々の11位スタート
◇国内男子◇ダンロップフェニックストーナメント 初日◇フェニックスカントリークラブ(宮崎県)◇7027ヤード(パー71)
賞金王レースは佳境を迎え、シーズンのフィナーレが近づく中、今季出場6試合目の20歳・稲森佑貴が9バーディ、2ボギーの「64」をマークして7アンダーの単独首位発進を決めた。今年9月のチャレンジツアーでプロ初優勝を飾り、国内男子ツアーで首位に立つのは、昨年の「VanaH杯KBCオーガスタゴルフトーナメント」以来2度目となる。
自分でも驚きの好スタートだ。鹿児島県出身でコース自体はよく知っており、2013年からここフェニックスで始まった「JGTOゴルフ強化セミナー」には初回から2年連続参加。大会の出場が決まったのは、直前日曜日の夕方だった。主催者推薦枠で出られることが確定すると、翌月曜日の朝7時に鹿児島の自宅を出発。9時半にはコースにいた。「まだ誰もいなくて、ガラガラで。練習しまくりました」と、思う存分チャンピオンコースを堪能。このコースでアンダーパーをマークしたのは初めてで、「まさか出るとは思わなくて、びっくりした」と目を丸くした。
「まだ先は長い。このスコアに浮かれることなく、明日も自分ができることを1打1打しっかりやっていこうと思う」。
1打差の2位にブレンダン・ジョーンズ(オーストラリア)。さらに1打差の5アンダー3位に賞金ランクトップを走る小田孔明が続いた。中嶋常幸、川村昌弘、山下和宏ら7人が4アンダーの4位タイで並んでいる。
日本ツアーは今季2試合目の出場となった松山英樹は7バーディ、4ボギー「68」。岩田寛のほか、前週の「三井住友VISA太平洋マスターズ」で2位フィニッシュの武藤俊憲らと同じ3アンダー11位タイと上々の滑り出しを見せた。
米ツアーからの招待選手として出場のジョーダン・スピースは池田勇太、小平智、近藤共弘らとともに2アンダーの17位タイ。賞金ランク2位の藤田寛之をはじめ片山晋呉、ウェブ・シンプソンらが1アンダーの27位タイとなった。石川遼は2バーディ、2ボギー「71」で、藤本佳則らと並ぶイーブンパーの39位タイで初日を終えた。