1997年 NST新潟オープンゴルフ選手権

夏男・細川和彦、待望の今季初優勝

1997/08/03 18:00

細川和彦は夏に強いんだという。汗の似合う男。周囲のプロもそう言うが、細川自身が信じ切っている。2番でグリーンを外し、ボギー先行の嫌なラウンドになったが、じっとガマン。じっとガマンしているうちに13番でようやく初バーディ。

「15番ショートでスコアボートを見た。ここをパーで乗り切れば、あとはパー5がふたつあるんだし、なんとか行けると思った」という細川。計算通り、なんとか15番を1パットパーで乗り切った。そして16番ロングはバーディ。17番ショートのボギーは計算に入っていなかったが、最後の18番ロングでもまたバーディ。

「やっぱり楽には勝てません」と感想が出た。気合を入れて集中した甲斐があった。「苦しんで勝ったというパターンは初めてだし、最終日のトップを守って勝ったというのも勉強になりました。やっぱり集中の度合いが違ってました」 これまでの優勝のうち4回はすべて8月。「オーガスタ男です」とジョークも出た。

今後は公式戦やメジャーを勝って、5年シード権を確保してから米国に行きたいのだと言う。「行ったら、最低5年くらいは日本に帰らないつもりです」と宣言してくれた。早く5年シードを獲得しよう。

1997年 NST新潟オープンゴルフ選手権