1997年 札幌とうきゅうオープンゴルフトーナメント

宮瀬博文、ついにツアー初優勝をかざる

1997/06/15 18:00

宮瀬博文が逃げきった。2位に5打差。堂々の優勝と言っていいだろう。「緊張していました。すごく。4番5番で連続ボギーを叩いて開き直れました」という宮瀬。9番でバーディが来て、11番12番でもバーディ。しかしスコアを気にしないですんだ。「スコアボードは絶対に見ないようにしてました。17番でつい見てしまってボールを曲げたときも、ここはボギーで上がるんだと思ってプレーしました」
ミノザがダボを叩いたときも、そうとは気がつかなかった。ひたすら自分のゴルフに集中することが課題だった。結果的には楽勝。しかし本人にはそんな気持ちのゆとりはまったくない。
「優勝、いいですね。嬉しいですね」と素直に笑みを浮かべる。いわゆる「雑草軍団」の一員。米国の加瀬秀樹が携帯電話をかけてきた。頑張れよ言われた。「これで本当に全英オープンに出れるんですか? もしそうならいいな。すごい勉強になりますよね」
意外なことにプロ新人以来の初優勝。賞金ランキングもトータル3275万円。3位に上がった。

1997年 札幌とうきゅうオープンゴルフトーナメント