1998年 DDIグループ沖縄オープンゴルフトーナメント

横山明仁、単独首位に躍進!

1998/12/12 18:00

優勝は考えない、着実に予選会を目指してプレーすると言っていた横山明仁。しかし3日目もスコアを伸ばして単独首位になってしまった。こうなっては、もう優勝狙いに気持ちを切り換えるしかない。ここで優勝すれば、もちろん来季のシード権も確保できる。それよりももっと重要な完全復活への自信がつかめる。横山のすべては明日次第にかかっている。

1番でいきなりバーディが来た。5番でボギー。しかしその後に3バーディ。「15番まではピンチがまったくなかった。16番でティショットを引っかけてOBかと思ったらラフ。結局アプローチして1メートルのパー。18番も引っかけて左ラフの砂地。グリーンオーバーしてアプローチで1クラブ・・」
ツキが横山の背中にぴったり張りついている感じがする。「ツアー優勝は2年シードですからね。なんとか今日を凌げればと思っていました。良かった・・」

しかし田中秀道が迫っている。田中は5バーディ、3ボギーと忙しいラウンドだったが終わってみれば2位。もちろん、情け容赦なく横山の勝利を阻止しようとかかっている。「18番のバーディはしっかり明日につなげたいですね。今年2つの優勝は3打差の逆転優勝だし、今日はいい感じで終えたと思ってます。泣いても笑っても明日で終わりですから」
「シードライン上の人には申し訳ないけど」と付け加えた。「申し訳ないけど、少しでもランキングを上げたい。優勝したい。(マスターズの)招待状が来てくれないかな、と思えるような1日にしたいです」

田中は研修生の19歳時代、横山明仁のキャディをしたこともある。「フェードでピタッ、ドローでピタッ、驚きました。こういう人といつか回りたいなと思いました。いまだに師としてボクの心のどこかにある人です」

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