2000年 JCBクラシック仙台

文句なし佐藤信人、強い!

2000/06/04 18:00

ショット、パットともに今の佐藤信人には死角というものが見当たらない。そんな佐藤が大差をもらって最終日をプレーしたのだから、付け入るスキがない。当然のように逃げきって今季2勝。たった2勝と聞くと意外な印象すら受けるほどだ。それにしてもこの2カ月、本当に強い。賞金ランキングもこれで8300万円。

「嬉しいです」と言った後、お決まりのセリフ「気持ち悪いです」が出た。優勝2回込みで連続8週ベスト10入り。しかし今日、ショットは良くなかったという。9番でも危ないショットを打ってしまったが、行ってみたらセーフだった。風の読み間違いもあったし、ショットも振り切れず、安定しなかった。

「18番、右がイヤだったのでボールをつかまえに行ったら左に曲がった。あんなに曲がるとは・・。ああ、試練が最後にやってきたな・・と」 ここからPW、9Iとつないでなんとか3オン。難しいパットを絶妙に寄せてボギーセーブ。追う伊沢が短いパットを外したため、結果的には3打差の逃げきりになったが、展開しだいでは危うかった。

調子がいいときは心技体がそろっている。だが1勝目も2勝目も、実はショットに自信がなかったという。「不安で、たまたま勝ったんじゃないかという気持ちがあった。技術的な裏付けがなかったから」

だから現在の井上コーチに絶大な信頼を寄せている。井上コーチが技術的な方向付けをし、それを納得し、信頼してプレーに専念できる。不安の要素がなくなった。

ウイニングホールは新婚の「嫁さん」にあげること決めている。「順番なんです。最初は両親、次はおばあちゃんにあげた。この次のボールは思いっきりスタンドに投げたいです」

宮瀬博文が全英予選のランキングを上げた。3位賞金を加え、片山を抜いてランク2位に。「全英、いけるかな? 出たいですね。なんとか出られるように頑張ります」

2000年 JCBクラシック仙台