薗田が「61」で首位浮上、ツアー2勝目に王手! 松山は5打差
◇国内男子◇長嶋茂雄 INVITATIONAL セガサミーカップゴルフトーナメント 3日目◇ザ・ノースカントリーゴルフクラブ(北海道)◇7096ヤード(パー72)
21位タイからスタートした薗田峻輔が11バーディ、ノーボギーの「61」でラウンドし、通算15アンダーに伸ばして単独首位に浮上。圧巻の6連続バーディフィニッシュでリーダーズボードのトップに駆け上がり、ビッグスコアが続出したムービングデーを牽引した。今年はシーズンオフに左ひざを故障し、自身の開幕が5月末にずれこむ憂き目を経て、2010年以来となるツアー通算2勝目に王手をかけている。
藤田寛之は単独首位から一歩後退し、通算13アンダーの単独2位。通算12アンダーの単独3位に宮里優作、通算11アンダーの4位タイに小平智、谷原秀人、片山晋呉、河野祐輝ら7人が続く。9位タイで決勝ラウンドを迎えた松山英樹は4バーディ、ノーボギーの「68」と4つ伸ばしながらも、前年優勝のイ・キョンフン(韓国)らと並び、通算10アンダーの11位タイに後退して最終日を迎える。
<自己ベスト!コースレコード!薗田峻輔が王手>
最終18番、5メートルのフックラインを沈め、11個目のバーディを奪った薗田は笑顔で拳を握った。「完璧でした。ショット自体は雰囲気が良かったので、あとはどれだけピンに絡められるかどうかだった。出来すぎです」。昨年大会最終日にプラヤド・マークセン(タイ)が打ち立てたコースレコードを2ストロークも更新する「61」。天才少年として鳴らしたジュニア時代からのキャリアやプライベートラウンドを振り返っても、自己ベストとなるビッグスコアでムービングデーの主役になった。
1番で5メートルを沈めてバーディ発進。4アンダー21位タイからのスタートだったが、その後も快調にスコアを伸ばした。「今まではラウンド中に8アンダー、9アンダーと出すと、(バーディを)獲りに行ってしまうところがあった」と、これまではバーディを重ねていった終盤に勢いが止まる傾向があったという。13番から4つバーディをつなげ、17番で第2打をグリーン左奥にこぼすと「ああ、例のパターンだ…」と脳裏をよぎる。しかし続くアプローチをチップインで沈め、最終ホールまで6連続バーディフィニッシュを決めた。
1月に左ひざを負傷し、2月下旬の手術を経て、公傷制度も利用しながら復帰したのは5月末の「ダイヤモンドカップ」。今大会が今季4戦目になる。しかし前週、親交の深い原口鉄也からスイングを「良い時はもっと左に振りぬけているはず」指摘され、練習の末に復調を感じている。「調子が良くないとこのスコアは出ない。やっていて違和感はない」。2010年には小山内護、チョ・ミンギュとの三つ巴のプレーオフに敗れ、涙をのんだ同大会。リベンジを果たして、復活勝利を遂げる。