B.ジョーンズが今季初勝利に王手 全英切符争いの行方は?
◇国内男子◇~全英への道~ミズノオープン 3日目◇JFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部(岡山県)◇7404ヤード(パー72)
予選ラウンドを終えて単独トップに立っていたブレンダン・ジョーンズ(オーストラリア)がこの日も4つスコアを伸ばし、2位のキム・キョンテ(韓国)に2打差を付ける通算15アンダーとして首位の座をキープ。昨年の「サン・クロレラクラシック」以来となるツアー通算13目に王手をかけた。
首位から3打差、通算12アンダーの3位に「65」をマークした星野英正。昨日まで2位タイの片山晋呉、S.H.キム(韓国)はいずれも11アンダーの4位タイに後退した。
今大会は7月にミュアフィールドで開催される「全英オープン」の日本地区予選も兼ねており、上位4選手が本戦出場資格を手にする。通算10アンダー6位に片岡大育、9アンダー7位タイに井上信、岩田寛、イ・キョンフン(韓国)の3人がつけており、最終日はメジャー切符をかけた熾烈な争いも演じられる。
<シャンクにもめげず、ブレンダンが首位キープ>
2日目に単独首位に立ったブレンダン・ジョーンズだが、昨日はS.H.キムが11アンダーを叩き出し、この日も星野英正が10番を終えて8アンダーと大爆発。いつ誰がビックスコアでリーダーズボードを駆け上がってくるか分からない展開に「いくら自分のゴルフをしてリードしていても、勝つことは難しい。目の前のゲームを見据えながらやるしかないと思っている」とブレンダンは慎重だ。
3日目の18番、ティショットを左ラフに入れたブレンダンは、「2打目は足が埋まってしまうほどの長いラフ。自分は7Iで行こうと思ったけど、キャディには8Iを勧められた。自分の考えを曲げずに打ったらシャンクのミス」と、右のラフへと打ち込んでしまう。だが、そこから3打目でグリーン手前まで運ぶと、アプローチを2メートルへ。このパットを沈めてパーセーブし、2打のリードを守りきった。
「少し勇み足だったかも知れないけど、結果的にパーで上がることができて本当によかった」とブレンダンは胸をなで下ろす。「2位とは1打差よりも2打差あった方が良いし、1日のラウンドの中ではどうしても決めなければいけないパットがある。18番のパーパットはそういうパットだったね」。
ここ10年以上、長尺パターを使い続けているブレンダン。アンカリング禁止のルール変更については、「個人的には納得できないけど、そう決まったら仕方ない。僕は引退するよ」と冗談を口にしたが、新ルールが発効するまでは2年半の猶予がある。慣れ親しんだパターで、この先どれだけ勝利を積み重ねられるだろうか。