藤田寛之が大会3連覇、賞金王に王手!谷口、遼が2位Tに浮上
◇国内男子◇ゴルフ日本シリーズJTカップ 3日目◇東京よみうりカントリークラブ(東京)◇7,023ヤード(パー70)
初日、2日目を単独首位で独走する藤田寛之が、この日も2ストローク伸ばして通算15アンダーとし、大会3連覇と賞金王戴冠の偉業達成に向け王手をかけた。3日目も序盤からバーディを先行させ、後続とのリードを広げるも、中盤のボギーで失速。しかし、後半に3つのバーディを奪って粘りを見せ、最終戦の完全勝利まであと一歩と迫った。
通算9アンダーの2位タイには、2日目同様4ストローク伸ばして順位を上げた谷口徹ほか、石川遼、キム・キョンテ(韓国)、ハン・リー(米国)の4選手が並んでいる。通算7アンダーの6位タイには武藤俊憲、呉阿順(中国)の2選手が続いている。
<あと1日、藤田が全力を出し尽くす>
大会初日からリーダーに立った藤田寛之は、3日目を終えて2位に6打差の大量リードを奪った。しかし、この日のラウンドは2日目までとは異なり、藤田にとっても苦しいラウンドとなった。
7番までに3バーディを奪ったが、8番パー3でティショットをピンの左手前14mに乗せると3パットで今大会初のボギーをたたいた。この時、冷たい雨が強い風と共に降り始め「日本なのにイギリスみたいな天候ですよね」と藤田もびっくりするほど気温が下がった。448ヤード9番パー4ではティショットをフェアウェイに運びながら、2打目に3番ウッドを手にし「風に煽られてトップで体がぐらついてしまった」と、スイングのバランスを崩してミスショットが飛び出した。
2連続ボギー後に迎えた10番も2打目がグリーンに届かずピンチを迎えたが、3mのパーパットを決めて悪い流れを食い止めた。「10番が大きかったですね、あそこでパーが獲れたので11番のバーディにつながった」と、この日のターニングポイントを挙げた。後半も3バーディを奪いながら2つのボギーをたたいてホールアウトすると「今日はショットがヘロヘロで・・・。でも、あと1日なので、気合いで乗り越えたいと思います」と、1年間の集大成を最終日に見せつけ、初の賞金王獲得に華を添えたいところだ。