藤田、勢い止まらず独走体勢! 石川は3位に浮上
◇国内男子◇ゴルフ日本シリーズJTカップ 2日目◇東京よみうりカントリークラブ(東京)◇7,023ヤード(パー70)
単独首位からスタートした藤田寛之の勢いが止まらない。前半の5番でバーディを先行させると、続く6番(パー5)で連日のイーグルを奪う。その後も1つ伸ばし、この日「66」でその座を堅守。通算13アンダーで後続との差を5打差に開き、大会3連覇と賞金王へ向けて大きく前進した。
通算8アンダーの単独2位に、2イーグルを奪うなど「62」をマークしたハン・リー(アメリカ)が急浮上。通算7アンダーの3位タイに、石川遼、武藤俊憲、キム・キョンテ(韓国)が続く。通算6アンダーの単独6位に小林正則。谷口徹は4つ伸ばし、通算5アンダーの7位タイに浮上した。
<藤田寛之、後続に5打差をつけて首位キープ「文句なし」>
後続は逆転の機会をうかがいながらジワジワとスコアを伸ばして行く。だが藤田は動じない。少ないチャンスを確実に活かし、単独トップの座をいとも簡単に守った。出だしから4ホールはパーが並んだが、5番で5メートルを決めてバーディを先行。さらに6番(パー5)、残り224ヤードの第2打は4番アイアンで2オン、5メートルを沈めて2日連続のイーグルを奪った。後半唯一のバーディは10メートルのスライスラインを読みきったものだった。
2日連続のノーボギーラウンド。しかし初日の大会記録タイとなる「61」とは内容が違った。8番は2.5メートルをしぶとく沈めてパー。続く9番も強烈なフックラインのロングパットをきっちりと寄せてボギーを叩かない。名物ホールの最終18番(パー3)ではティショットをグリーン左に外したが、見事なアプローチを見せピンそば1メートルにつけた。「もちろん昨日の方が気持ち良い。でも今日は4アンダーですけど、苦しみながらもボギーを打たない自分のゴルフができた」と満足感を漂わせた。
2位に5打差をつけ、トーナメントを最高の状態で折り返し。「文句なし」と認めた。連続する36ホールで127ストロークは自身最少タイスコア(2009年関西オープン2R&3R)に並ぶペース。初日からの2日間に限れば自己ベストだ。単独16位以内で初の賞金王が決まるが、さらに大きな目標となる前人未到の大会3連覇へ、死角が見当たらない。