山下和宏が初日単独首位 藤田寛之、谷口徹が3打差につける
◇国内男子◇マイナビABCチャンピオンシップゴルフトーナメント 初日◇ABCゴルフ倶楽部(兵庫県)◇7201ヤード(パー72)
初日から穏やな天候に恵まれた大会は、激しいバーディ合戦で幕を開けた。ツアー初勝利が待たれる38歳、山下和宏が7バーディ、ノーボギーの「65」をマークして単独首位スタートを切っている。
1打差の2位にハン・ジュンゴン(韓国)。さらに1打差の5アンダー3位タイにハン・リー(米国)、キム・キョンテ(韓国)、宮本勝昌、原口鉄也、横尾要、浅地洋佑の6選手。賞金ランクトップを走る藤田寛之、同2位の谷口徹はともに4アンダー。昨年大会を制した河野晃一郎らと並び9位タイと上々の滑り出しを見せた。
前週はワンアジアツアーの「韓国オープン」に出場した石川遼は4バーディ、2ボギーの「68」で27位タイ。池田勇太は18ホールを終了後、背筋痛のため棄権した。
<山下和宏、スイング修正がパットにも好影響>
9時30分、10番から石川遼、J.チョイ(韓国)とスタートした山下和宏が、快調にスコアを伸ばした。10番でピン下5mのバーディパットは外したが、12番パー3でバーディを先行すると、13番でも5mを沈めて連続バーディ。15番パー5では残り70ヤードの3打目をピン左60センチにぴたりとつけ、続く16番パー3は右に切れる5mを読み切って早くも2度目の連続バーディを奪った。
ABCゴルフ倶楽部の名物ホール、18番パー5ではフェアウェイからの2打目をピンの1段下で9mに2オン。イーグルパットは惜しくもカップの右をかすめたが、前半だけで5アンダーと伸ばした。後半に入るとパープレーが続いたが、7番、9番でバーディを奪い単独首位に躍り出た。
「ショットを少し変えてみて、ダウンスイングをインサイドから下ろすようにしたのが良くて、昨日の夕方、パッティングも同じようにしてみたらどうかなと思ったんですよ。そしたら、いままで大事なところで左にひっかけていたのが出なくなったんです」と、スイングの修正をパッティングにも応用した結果がすぐに表れた。
「明日は今日のようなゴルフができたらいいですね、何も変えずに今日のスイングを明日も続けるだけです」。風邪気味ということもあり、この日掴んだ感覚を失わないようにと早々にコースを後にした。