藤田寛之が単独首位発進!連覇を狙う谷口徹が追走
◇国内男子◇ブリヂストンオープンゴルフトーナメント初日◇袖ヶ浦カンツリークラブ 袖ヶ浦コース(千葉県)◇7119ヤード(パー71)
早朝から時折小雨がコースに落ち、午後1時過ぎには、いよいよ本降りとなった開幕初日。例年通りバーディ合戦が展開され、現在賞金ランキングトップを走る藤田寛之が8バーディ、1ボギーの「64」をマークして7アンダーで単独首位発進した。
2打差の2位に連覇を狙う谷口徹。4アンダーの3位タイに韓国のキム・ヒョンソン、ツアー初勝利を狙う山下和宏、川村昌弘がつけている。
2年ぶりの大会制覇がかかる池田勇太は「78」と崩れ、7オーバーの98位タイと大きく出遅れた。
<藤田寛之は“抜け殻”でも単独首位>
先週の「日本オープンゴルフ選手権競技」を今季の最大目標としていた藤田寛之は、今週の「ブリヂストンオープン」大会前日に「今は抜け殻のようなものです」と、精神的にも肉体的にも疲れ切った状態で会場入りした。
しかし試合が始まれば日本ゴルフ界を牽引する1人としての実力を発揮し、8バーディ、1ボギーの7アンダー単独首位に躍り出た。「ラウンドの時には集中して出来ましたね。逆にいい緊張感でやれているのかもしれませんね」。先週はタイトルが欲しいと意気込むあまり力んでしまったが、今週は自然体でプレーをしていると自己分析する。
グリーンの重さで手こずる選手も現れたが、藤田はすぐに感覚を掴んだ。「昨日ハーフ回って掴めなかったけど、今日は雨の影響もあり、上りの出足が粘るので重いことを感じましたね。沖縄のグリーンは初速が出るというか上りでも加速するぐらい速かったので・・・」。前半を終えてインターバルの休憩中にミドル、ロングパットを練習し、後半の5バーディにつなげた。
「必要以上に疲れを感じていますけど、気持ちの部分が大きい気がします。これが3日目ぐらいだと変わってくるのでしょうけど。今日の7アンダーは神様がくれた感じがします。ショットもあまり良くないので、不安があるのは変わりません」と、まぐれで出したスコアのように話すが、これまでも、悲観しながらも勝利を重ねているだけに、今週も優勝に一番近い位置にいることは間違いない。