2012年 フジサンケイクラシック

キム・キョンテが今季初勝利! 池田は1打及ばず

2012/09/02 14:33
最終18番のバーディで決着! 今季初勝利を飾ったキム・キョンテ

◇国内男子◇フジサンケイクラシック 最終日◇富士桜CC(山梨)◇7,437ヤード(パー71)

通算7アンダーで池田勇太と首位に並んで迎えた、キム・キョンテ(韓国)の最終18番。フェアウェイ右バンカーからの2打目をピン奥4メートルにつけると、これを沈めて決着をつけるバーディフィニッシュ。この日5バーディ、2ボギーの「68」で3打差を逆転したキョンテが、通算8アンダーで今季初勝利、ツアー通算5勝目を飾った。

5打差を追ってスタートした池田も連日の「67」でタイトルに肉薄したが、あと一歩及ばずの通算7アンダー単独2位。通算6アンダーの3位タイに、藤田寛之プラヤド・マークセン(タイ)。通算5アンダーの単独5位に兼本貴司が続いた。

最終18番で劇的バーディ!珍しく力強いガッツポーズで締めくくったキム・キョンテ。

キム・キョンテ、26歳の誕生日を自ら祝う今季初勝利>
池田勇太にトップタイで並ばれて迎えた18番。キョンテの第2打のライは左足が砂、右足は芝生、さらにつま先下がりの入ったバンカーショットだった。残りは215ヤード。グリーン右端のピンに対し、左に乗せる手もあった。しかし胸中の選択は最初から決まっていた。「優勝以外は2位でも、何位でも全部同じ。アマチュアの頃から知っている。勇太は(勝負)強い。プレーオフの前に決める」―。

上半身を軟らかく使って放った4番アイアンでの一打。緩やかなフェードボールは、旗をめがけて飛んだ。ピン奥4メートルをとらえるスーパーショット。ウィニングパットはカップのど真ん中からねじ込み、珍しく大きなリアクションで昨年の「セガサミーカップ」以来の日本ツアー5勝目を喜んだ。

米ツアーのシード権獲得を狙った今季。非ツアーメンバーは出場試合数が12試合に限られており、その中で結果を求められる焦りは不調に直結した。一番の悩みはグリーン上での勝負。夏場には母国・韓国に帰り、解析マシンによってパッティングストロークを分析。使い慣れた黒いヘッドのパターも、悩んだあげく4年ぶりにシルバーに替えた。そんな苦悩の中だったからこそ「この優勝は僕にとって本当に意味がある。(2010年に)賞金王もとって、去年までダメな時がなかったから」と言う。今年度の終盤には、いよいよ米ツアーのQTに挑戦することを決意していただけに、弾みをつける一勝となった。

この最終日は26歳の誕生日だった。「今までも試合中に迎えることが多かったけれど、優勝は初めて。一番のバースデーになりました」。息を呑む激闘を勝ち抜いたヒーローは、満面の笑みで復活勝利の味を噛み締めた。

前半で首位に追いつく怒涛の攻撃でしたね。
チャンスはあったんですけどねぇ。前半のボギー先行が最後に響いてしまったか・・・。3位タイフィニッシュ。
パッティングに苦しみ、重要なバックナインでスコアが伸ばせなかったのが痛かったですね。3位タイフィニッシュ。
チャンスあったんですけどねぇ。この17番アプローチをザックリするまでは・・・。単独5位フィニッシュ。
スタートから2連続バーディで、今日はイケるんじゃない?と思ったのですが・・・その後がなかなか伸びませんでした。6位タイフィニッシュ。
まぁとにかく午前中は、すんごい雨でした。
グリーンに水が溜まり、競技委員を呼びます。こんな場面が各所で見られ、なかなかプレーも進まず。
雨が止めば霧が・・・でも試合は止まる事無く、無事に終わってよかったです。
首にタオル・・・勇太の雨の日定番スタイルです。
8番ティショットは林の中へ。今日は珍しくショットが曲がってました。初優勝からの2週連続優勝ならず。
1番でいきなりのダボ。早々に優勝争いから脱落してしまいました。
ボギーの後でも終始笑顔だった勇太。勝負をしてるというよりも、ゴルフを楽しんでるって感じでしたね。
風の読み間違えだったようですが、16番Par3ティショットが池に。
勝負どころの18番、ティショットは右のバンカーに入ったけど、2ndショットはチャンピオンに相応しい素晴らしショットでしたね。
まさか最終組の3人が、全員オーバーパーでのラウンドとは予測不可能でした。
1年ぶりの優勝です。強いキョンテが帰って来ましたね。最後はキャディさんとホッとした表情が印象的でした。
今年のプレゼンターは、キャスターの安藤優子さんでした。

2012年 フジサンケイクラシック