首位H.リーを藤田、小田らが追う!石川も22位に浮上
◇国内男子◇つるやオープンゴルフトーナメント3日目◇山の原ゴルフクラブ 山の原コース(兵庫県)◇6,767ヤード(パー71)
決勝ラウンドに入り、つるやオープンらしいバーディラッシュが展開され、上位は混戦模様となってきた。その中で1人飛び出したのは米国のハン・リー。スコアを8つ伸ばして通算14アンダー、2位に3打差をつけて単独首位に浮上した。
通算11アンダー単独2位は藤田寛之。15番パー5でイーグルを奪い、最終18番もバーディ。2位集団から頭1つ抜け出して最終日、最終組の座を掴んだ。10アンダー3位タイには小田龍一、キム・キョンテなど5人が並んだ。
さらに1打差、通算9アンダー8位タイには上井邦浩、片山晋呉の2人。通算8アンダー単独10位に河瀬賢史、そして、通算7アンダー11位タイに池田勇太、すし石垣、手嶋多一など6人が並んでいる。通算1アンダー50位タイで予選を通過した石川遼は、7バーディ、3ボギーとスコアを4つ伸ばし通算5アンダー22位タイに浮上してきた。
<今年は改心!ハン・リーがツアー初優勝を目指す>
今年で日本ツアー参戦5年目。2010年までは順調に賞金ランキングを上げて、その年は同ランキング19位で最終戦の「日本シリーズJTカップ」にも出場した。このままで大丈夫。そんな慢心から「練習しなかったんですね」とハン・リーは振り返る。翌2011年は最高位5位タイで、あっさりと賞金ランキングも54位へと落としてしまう。シードを維持できたのは幸いだった。「石川遼のように、常に自分をプッシュし続けることが大事。昨年は良い勉強のシーズンになりました」と、謙虚さを身につけた。
大会3日目は1イーグル7バーディ1ボギーの「63」。一気に8つスコアを伸ばして通算14アンダーの単独首位に浮上した。「昨日のバック9で5つ伸ばしたことが今日に繋がった」と笑顔を見せる。ツアー初優勝を目指しての戦いとなる最終日を前に、「日本ツアーは僕にとってとても特別で、ほとんどホームツアーと言っていい。明日もこれまでと同じように、トライし続けることが大事」と、チャレンジャー精神で残り18ホールへと挑む。