平塚が首位キープ!石川遼は今季3度目の予選落ち
北海道の小樽カントリー倶楽部で開催されている、国内男子ツアー第10戦「サン・クロレラ クラシック」の2日目。7アンダー単独首位でスタートした平塚哲二が、6ストローク伸ばし通算13アンダーで単独首位をキープしている。
3打差の通算10アンダー単独2位は、タイのキラデク・アフィバーンラト。通算8アンダー単独3位に井上忠久となっている。初日6アンダーの単独2位につけた池田勇太は、スコアを伸ばせず、丸山大輔らと並び4位タイに後退してしまった。
そして、初日にドライバーショットが不安定で5オーバー123位と大きく出遅れた石川遼は、2日目もスコアを崩し、通算7オーバーの122位タイで予選落ちとなった。石川が予選落ちとなるのは、6月の「日本ゴルフツアー選手権」以来、今季3度目となる。
また、アマチュアの松山英樹はスコアを1つ伸ばして通算イーブンパーの40位タイに食い込み、2試合連続予選落ちは免れた。2日間の予選ラウンドを終えて、通算1オーバー56位タイまでの74名が決勝ラウンドに進出する。
<平塚哲二が早くも独走態勢に>
初日「65」を叩き出した平塚の勢いはこの日も止まらなかった。10番(パー5)で2メートルを沈めてバーディ発進すると、その後も順調にスコアを伸ばし単独トップを快走。終盤の3ホールで4メートル前後のバーディチャンスを逃し「止まっちゃいました」と悔しがったが、7バーディ、1ボギーの「66」は圧巻だ。2週前から続く左手甲の痛みはまだ残るが、回復傾向。前日のラウンド後は無欲で戦っていくことを強調していたが、「優勝?考えている」と一転した。通算6勝目へ向け「もっともっと差をつけて上がりたい」と後続を振り返ることなく、決勝ラウンドを戦う。
<4打差で追うのはタイの若手ホープ>
平塚には及ばなかったものの、「67」をマークして単独2位に躍り出たのはタイ出身の22歳、キラデク・アフィバーンラト。前半7番からの4連続バーディで勢いに乗った。「昨日よりドライバーがまっすぐ行った」とティショットが安定。日本有数の難コースにも「強い風が吹いていたが、ショットが良かったので気にならなかった。残り2日間、日本ツアー初勝利を目指してベストを尽くしたい」。4打差を追い、最終組でプレッシャーをかけられるか。
<石川遼は今季国内3度目の予選落ち>
初日の出遅れが響き、石川遼は決勝ラウンド進出を逃した。5オーバーからスタートし、出だしの4ホールで2ストローク伸ばしたが、スイングが安定せずに終わってみれば「74」。通算7オーバーまで後退した。国内ツアーでは今季、未勝利のまま、3度目の予選落ちに「ファンの方には申し訳ない。失望させてしまったのは一人の選手として悔しい」とガックリ。成績に波のあるプロ4年目のシーズンを戦っているが「今は(改造に取り組んでいる)スイングのことを常に考えてやっていく」と話した。