山下が単独首位に浮上! メジャーでツアー初勝利なるか!?
茨城県の宍戸ヒルズカントリークラブで開幕されている、国内男子ツアーの今季メジャー第2戦「日本ゴルフツアー選手権 Citibank Cup Shishido Hills」の3日目。4位からスタートした山下和宏が2ストローク伸ばし、通算4アンダーで単独首位に浮上。ツアー初勝利に大きく前進し、明日の最終日に臨む。
通算3アンダーの2位タイには、J.B.パク(韓国)と丸山大輔。通算2アンダーの単独4位にJ.チョイが続いている。通算1アンダーの5位タイに、河井博大、小泉洋人ら4人。通算イーブンパーの9位タイに、ディフェンディングチャンピオンの宮本勝昌と薗田峻輔が浮上した。単独首位からスタートした小林正則は「82」を叩き、通算6オーバーの38位タイに後退している。
<山下和宏が悲願のツアー初優勝に王手>
国内メジャー第2戦で、37歳の山下がツアー初優勝に向け大きく前進した。出だしの1番で6メートルを沈めてバーディ発進すると、その後も勢いは衰えなかった。17番の3パットボギーは痛かったが、4バーディ、2ボギーの「69」で単独トップに浮上した。難コースを相手に3日連続でアンダーパー。叩いたボギーはわずか4つと安定感は抜群。「明日どうなるか楽しみだし、不安もある。最後までくらいついていけるかが勝負」と意欲。「日本プロゴルフ選手権 日清カップヌードル杯」を制した河井博大に続いて、メジャーの舞台で初勝利をマークできるか。
<1打差で追うのはメジャー初制覇を狙う丸山大輔>
2バーディ、ノーボギーの「69」で通算3アンダーとし、5位タイから単独2位に浮上した丸山。「あまり周りのスコアは気にできなかった」と自分のプレーに集中し見事ノーボギーで3日目を終え、好位置につけた。14番では4メートルの下りのフックラインを沈めてパーセーブ。ガッツポーズも飛び出した。狙うは2009年「アジアパシフィック パナソニックオープン」に続くツアー通算3勝目。そして初の日本タイトルだ。狙い通りの最終日最終組でのプレーを前に「メジャー(タイトル)を獲るチャンスはそう巡ってこない」と力を込めた。
<2日目まで首位の小林正則は「82」の大叩きで失速>
初日、2日目といずれもトップに立っていた小林は出だしでつまずいた。1番でグリーン右、深いラフからの3打目のアプローチがグリーンに届かず、ダブルボギー。さらに続く2番でもダボを叩いて後退した。8番でもダブルボギー。さらに10番ではパッティングの際にグリーン上で、アドレス時にボールが動いたと申告し2罰打を加えて痛恨のトリプルボギー。通算6オーバーの38位タイまで後退した。今季2勝目は遠くへかすんだが「疲れた。緊張はしなかったんですけど、動きが硬かったかな」とさばさばした表情で語った。