石川遼は18位タイに後退! ツアー未勝利の藤島豊和が単独首位に立つ
愛知県の三好CC西コースで行われている、国内男子ツアー第17戦「コカ・コーラ東海クラシック」の3日目。第1組のスタート時から降り出した雨は、時間の経過とともに勢いを増していった。気温は20度までしか上がらず、選手たちは寒さと、そして雨によりさらに重くなった深いラフとの厳しい戦いを強いられた。
この日アンダーパーでホールアウトしたのは、62人中で僅かに4人。上位陣もその例外ではなく、初日から続いている混戦を抜け出す選手が現れない展開が続く。その中にあり、2位タイからスタートした藤島豊和がバックナインでスコアを3つ伸ばすスパートを見せ、通算3アンダーで単独首位に立った。「僕は挑戦者。明日はガンガンいきます!」と、ツアー初勝利に向けて意気込んでいた。
通算2アンダーの2位タイには、15番からの3連続バーディで一気にスコアを伸ばした片山晋呉、2バーディ1ボギーと安定したプレーを見せた井上信、そして海外招待選手のカミロ・ビジェガス(コロンビア)の3人。通算1アンダーの単独5位には、単独首位からスターとした宮里優作がつけている。
首位と5打差の13位タイからスタートした石川遼(16=杉並学院高)はティショットにブレが目立ち、「無我夢中で、(今日の内容が)記憶にないゴルフでした」と、ラフに苦しむ場面が続く。2番でバーディを奪ったが、4番パー4では1打目、2打目とラフに捕まり、結局4オン2パットのダブルボギー。続く5番パー3でもボギーを叩いてしまう。7番パー5でもティショットをラフに打ち込むが、2打目をグリーン手前の花道に運び、何とかバーディを奪取。しかし、8番、9番と連続ボギーを叩き、スコアを3つ落として前半を終えた。
10番でバーディ、11番でボギー、12番でバーディと出入りの激しい内容が続き、迎えた14番パー4。ティショットは左へ大きく曲がりOBに。このホールを5オン2パットとし、痛恨のトリプルボギーとしてしまう。その後3ホールをパーで凌いだ後、最終18番では7メートルを沈めてバーディフィニッシュ。大きなガッツポーズと共に、この日一番の大歓声がコース中に響き渡った。最終的に、5バーディ、4ボギー、1ダブルボギー、1トリプルボギーの「75」。通算5オーバーの18位タイ、首位と8打差で最終日を迎える。